甘利氏の厚顔無恥っぷりに驚く

甘利氏がしれっと出てきてびっくりこいた。
なんかもう、厚顔無恥っぷりが凄い。
4か月も睡眠障害で療養していて、説明責任もうやむやのまま、
国会が閉会したら、途端に治って出てきちゃうんだもん。
証拠不十分で不起訴ということだけど、
舛添氏より甘利氏のほうがよっぽどの悪代官だと思うんですが。
これで参院選の応援演説なんかで、再びあの
「やせ我慢の美学」だの「生きざま」がどうのと
美辞麗句をばら撒いて、イメージを回復してしまうんだろうか。

甘利氏は、顔が温厚そうなパーツを揃えているから、騙されるのか?
堂々と悪をはたらいて、「不起訴ですが、なにか?」とさっぱりした顔で
出てくるこの黒々しさにくらべて、
舛添氏は、あまりにつるセコで、すぐ狼狽するもんだから、
それを追い詰めるのが面白くて、また、出て来る話がいちいち身近で、
庶民の娯楽としての視聴率が上がってしまうのかもしれない。

たしかに、きのうの釈明会見で、ケジメをつけるために、
湯河原の別荘を売却するので、買い手を探しています、
と、自分の不動産売却の宣伝をしてしまう、これまたつるセコ感には
ずっこけた。
政治・社会問題 | - | -

《人間》の思想に裏打ちされた議論

昨日は「ゴー宣道場」、あまりのテンポの良さに、あっという間に
時間が過ぎ去って、気づけば終了時間となっていました。
「言論の自由」が、決して言論人や表現者だけのものではなく、
いかに生活者全員に密接していることなのかを考えた道場でした。
議論のなかで、ふと、

「ああ、そうか、ゴー宣道場の議論は、
どう《人間》を思想しているか ということが裏打ちされているから、
おもしろいんだな・・・!」

そう感じました。
最近、テレビの討論番組を見ていても、
「この人ずいぶん勉強していて物知りだということはわかるけど、
ただ、一体、何をどうしたいんだかわからない・・・」

と感じる人が大勢います。
そういう人たちの議論は、聞いていてもすぐに忘れてしまって、
なにも引きずるものが残りません。
それは、その人の発言のなかに、哲学や、人間というものへの考察が
見えず、単なる情報の披露や交換、主張の確認や分類に終始するだけ
だからなのだと思います。

それなら、人工知能を搭載したお人形を並べて、SNSの発言でも
インプットして、自動でしゃべらせたって、同じかもしれない。
ある日、朝生を見たら、左から順に、山本一太、二太、三太、四太……

           (ギャグ出展:小林よしのり先生↑)
うわあ、全部アンドロイド・ヤマモト!
……そんなことになったらいやだなあ。

しかし、そんなアンドロイド製造機が、いまの日本かもしれない。
すでにどこかのアンドロイドに登録されている主張のなかから、
電子辞書を買うように主張を選択し、摂取することしかできない人々。
人間のつじつまのあわなさや、善と悪だけでは論じきれない世界、
決して「ルール」では解決しない十人十色の個性や業がわからず、
何事も一問一答形式で、「方程式と回答を知りたい」とだけ考える、
そこに疑問を持つことができないロボット脳。
これが、「潔癖王国」の住民であり、その王国の完成の結末は、
人間にも未来にも無関心なまま、ただ生を貪る存在に堕した人々の
集まりでしかないのだと思います。

私はそんな結末はいやだ!
だからこれからも思想しつづけます!
日誌 | - | -

『ゆきりん♥もくれん淑女我報』 第7回「ここがヘンだよ!ジェンダーギャップ」

好評配信中の番組『ゆきりんもくれん淑女我報』
第7回「ここがヘンだよ!ジェンダーギャップ」の配信が
はじまりました。

視聴はこちら!
http://www.nicovideo.jp/watch/1464936367




画像は今号の名場面より。
 
「世界経済フォーラム」が2015年の
「ジェンダーギャップ(男女平等)指数」というものを発表して
いますが、それによると日本はなんと101位。
ウガンダよりも、中国よりも下!
 
しかしこのジェンダーギャップ指数、あまりにもツッコミどころ
満載で、基準が怪しいどころの騒ぎじゃない、笑うしかないよう
な代物。
  
ところがこれを真に受けて、日本社会を「男女平等」にせよと
勧告している人たちがいる。
そしてその勧告を読んでみると、これまた大爆笑!! 
  
「男女差別」はなくしていかなければならないが、「男女差」は
あって当然で、なくなるものではない。
「男女平等」をこじらせた人たちは日本を、世界をどうしたいの
でしょう!?
  
連載中の『泉美木蘭のトンデモ見聞録』今号の
「どっちが不平等?『生涯未婚男女』と『ジェンダーギャップ』」
http://diary.onna-boo.com/?eid=200

でもデータを細かく取り上げて書きましたが、この番組を見ると
ますますヘンテコさがわかって笑えます!
  


「ゆきりんもくれん淑女我報 #7」
http://www.nicovideo.jp/watch/1464936367

出演:笹幸恵(ジャーナリスト)・泉美木蘭(作家)
チャンネル会員無料。
会員以外の方は150円+税でご覧いただけます。
泉美木蘭からのおしらせ | - | -

結婚は「贅沢品」になってしまった日本

配信中の連載、『泉美木蘭のトンデモ見聞録』
「どっちが不平等? 『生涯未婚男女』と『ジェンダーギャップ』」

では、未婚男女の90%が「結婚したい」と考え、結婚した夫婦は、
他人にとやかく言われなくとも「2人以上の子どもを持つのが理想」と
考えている
ことを、データでご紹介しています。



http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1039228

また、未婚女性の多くは、結婚相手に「年収400万円以上」を求めるが、
未婚男性のうち、その条件を満たすのは、たった25%しかいない

という実態も。
コメント欄には男性からのご感想をいただきました。


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例え結婚出来たとしても、配偶者にも働いてもらわなければ困るし、子供を持つ
自信もありません。ちなみに僕の友人や職場の人達も、30代、40代で未婚の
人達なんてザラにいます。
今のご時世で結婚し、子供も持ってる人を見るたびに、凄いなと思ってしまいます。
結婚って、今や贅沢なものになってしまったのでしょうかね。

(monmonさん)



そう。男性にとって、結婚は「贅沢品」であり、そして、収入が高くて
あえて結婚しない女性にとっては、結婚は「嗜好品」なのです。
夫婦共働きでなければ到底結婚できない。妻は保育園が確保でき
なければ働けない。妻だけの問題ではなく、結婚生活の破たんに
つながる事態になっているから、『保育園落ちた日本死ね』が共感を
呼んだのですよね。


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「少子・高齢化対策」とよく聞きますが、それと同時に、どうせこれからの日本は
人口が減少するのだから…という本音もお偉い方々の口から聞こえてきます。
本当に少子・高齢化を問題と思われているのか疑問です。
少々大袈裟ですが、暴言を吐いたり、的外れなことばかり言っている方々に、
普通、当たり前、平凡が今どれだけ難しいのか解ってほしいです。
(mazemazeさん)



「少子化だ」「高齢化だ」、とは言うばかり、結局は、「次の選挙の票だ」
「せっかく買った終の棲家を子供の騒音から守りたい」という、自分の
既得権益確保のために問題の直視を避ける勝ち抜け組。


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年収300万台、ハゲの私には結婚などありえません。武術を趣味とし、投資で
老後の資金を地道に用意する事だけを考えています。自分の事だけで身勝手
だとおもいますか?
(goburinさん)



ハゲは・・・今後ファッション誌が高齢化に当て込んで、中高年男性を
モデルに起用し、ハゲ男性を特集する『若返りなんてダサい』ブーム
を作れば、たちまち消え去るんじゃないかなあと思うけれども、
投資で自分の老後資金を用意することだけを考える、そうですよね、
これが現代の賢い選択、として多くの男性が証言している事実です。
「結婚したら生活が立ち行かない」
「子供を産みたがる女性の将来をとてもじゃないが背負えない」
この声を、「結婚しなさい」「子供を産みなさい」とばかり言う人々は、
どうとらえるのでしょうか?


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安倍政権の新・三本の矢とやらを実現するために、
「一億総活躍国民会議」なるものが設置されましたが、



(首相官邸ホームページより)
我が国の構造的な問題である少子高齢化に真正面から挑み、「希望を
生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる
社会保障」の「新・三本の矢」の実現を目的とする「一億総活躍社会」
に向けたプランの策定等に係る審議に資するため「一億総活躍国民会議」
が設置されました。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ichiokusoukatsuyaku/


この一億層活躍国民会議が、「出生率を上げる方法の1つ」として
提言したのが、不妊治療支援の拡充
そして今年4月1日、金融庁によって、民間の生命保険会社による、
不妊治療保険商品の発売が解禁されました。

私には、高額で苦痛を伴う不妊治療に長期間苦しんだ末、元気な
子供を産み、幸せに子育て中の友人がいるし、
治療中の女性たちのとてつもない心身の苦しみも聞いているので、
「金銭面で助かるようになり良かったね」
と言うしかないです。
反対も否定もしません。


しかし、『社会全体の少子化』というものを考える視野になれば、正直、
その保険にお金が使える家庭というのは、そもそも「結婚する」という
ハードルを突破した、ある程度の余裕の伴った層であって、
これを、政府が、
現実の「結婚できない」「産むに産めない」人々が
置かれた大きな問題は置き去りにしたまま、

「出生率を上げる方法の1つ」とした考え方には、大きな疑問を抱きます。


「国全体の出生率の底上げ」を考えるならば、政府としては、
結婚も出産も、「させる」ものではなく、
環境が整えば自然に「そうなっていく」ものと捉えるべきでは?

民間の保険よりも、生活の基盤であるそもそもの仕事や、保育の制度、
教育費など、贅沢でなくとも衣食住の環境が整っていれば、
「結婚したい」「2人以上子供がいることが理想」と考えるほとんどの人は
自然に若いうちに結婚するようになり、出生率はそこに伴った現象として、
上がるものなのだと思います。
その根本を無視して、金の出せる人だけが結婚できて、出産できる社会を
突き進めていく。
そこに未来がありますか?

 

 

政治・社会問題 | - | -

中国のインターネット金融すごすぎ・・・

中国では、都市部から農村部まで、借金ブームが起きているらしい。
個人投資家から融資を募り、スマホアプリを介して一般人に7%もの
利子で貸し付けるインターネット金融が、貸し手にも借り手にも大好評で
みるみるうちに中国全土で爆発的に広まったのだと。

着飾った若い中国人美女が、アパレル店内でスマホを取り出し、
ぽちぽちと金額を入力して、たった10秒で2万円の借金に成功、
ATMから引き出して洋服を買うという映像が流れていた。
こわいなぁ・・・。

「親の世代は質素にしていたが、意味がわからない。
自分に投資しなければ、裕福な将来はない」

中国人らしいなぁ・・・。

泥の中を歩いて向かわなければならないような農村部の農民も、
まだまだ勉強中の大学生も、インターネット金融でバカスカ借金して
いるそうだ。返済不能となって、飛び降り自殺した大学生もいる。
こわいなぁ・・・。

しかも、中国国内に存在するインターネット金融のうち、
なんと4割は、詐欺や夜逃げや債務不履行などの大問題を起こし、
投資家に金が戻らない
状態なのだという。

4割だよ?

昨年は金融詐欺事件の被害総額が2兆9000億円。
2兆9000億円だよ?
日本の詐欺たちよ、オレオレテレフォンなんかでちんまりお年寄り騙してないで、
中国行ってくださいよ!!


今年2月には、国営放送でテレビCMを流していたネット金融が
詐欺会社だったことが発覚、被害者は最低でも90万人、
被害総額は9200億円以上、中国最大の金融詐欺事件となり、
全財産を失った人がすさまじいデモを起こしていた。
日本の安保法制のデモなんかプチプチと踏みつぶされるような
壮絶なデモ映像だった。
こわいなぁ・・・。


その詐欺会社のCMも見たけど、
『誰でも、簡単に儲かります』みたいな直接的な詐欺セリフだった。
これで騙されるか??
こわいなぁ・・・。


こんな状態なのに、まだまだ借金ブームが起き続ける理由は、
「それでもまだ6割のインターネット金融が残っている」
「となりの人は大成功している、自分ができないわけがない」

中国人らしいなぁ・・・。

「となりの人は大成功している、自分ができないわけがない」
これは、以前、なぜ中国には偽ブランドコピーがここまで多いのか、
という問題について教えてくれた中国人も語っていたセリフだ。
「周りの人がどんどん大成功して金持ちになっていく。
やれば稼げる。ここで稼げなかったら、自分はバカだ。
ニセモノだろうが、あやうい金融商品だろうが、目の前にある
儲け話に乗らなければならない」

そんな焦燥感と、イケイケドンドンな高揚感に突き動かされていくのが
現代の中国人の深層心理なのだ、と。

昨年、撮影の仕事で上海から蘇州市へと行ったとき、
とてつもない量の高層ビルが建てられまくっていることに
まず度肝を抜かれた。
新宿のオフィス街も、ニューヨークの摩天楼も、大したことないと
感じるほどのとんでもない規模だ。
いくら中国13億人とはいえ、こんなに建てて大丈夫なのか・・・と、
まずそこが不安になった。
やはり、ほとんどは空き家のままの投資物件だと聞いた。
急激な不動産バブルで、130%、150%、200%と値上がり中らしい。
インターネット金融で金を借り、投資用にマンションを買って、
いつ売ろうか、まだ持っていようか、毎日スマホで値上がり状況を見て
にやにやしている庶民に毛の生えたような一般投資家が大勢いる。
はあ、こわい国やなぁ・・・。
日誌 | - | -

『沖縄と共に悲しんでいます #PrayForOKI』に感動してしまう日本人たち

SNS内で、「沖縄の米国人たちの真心に感動!」というコメントと
ともに変な写真を大量に紹介している人物の投稿が流れてきて、
ギョッとした。
沖縄県内のある教会の米国人(米軍人やその家族)ら約100人が、
『沖縄と共に悲しんでいます #PrayForOKI』
と書かれたプレートを首からぶら下げて国道に並び、通過する車に
向かってお辞儀をしている、と。



(『ネイバーフッドチャーチ沖縄』の公式Facebookページより)


この写真の紹介者は、沖縄在住・・・の人物の友達である、千葉県
在住の人物で、
(現実の友達なのか、Facebookの《トモダチ》なのかは不明)
投稿には大勢からの「いいね!」がついていた。

ほかにも、この行動を取り上げる「まとめサイト」や、
「1分で感動できるサイト」などが、小銭稼ぎのアフィリエイターの
手によって例のごとく乱立。

「アメリカ人と家族になっている沖縄県民も大勢いる。
たぶん親戚に1人や2人いるのはごく普通。
ハーフの子供はいじめられるのはもう当たり前過ぎる」


「感動しました。悪いのは殺人犯であって、アメリカ人じゃない。
こうして頭を下げている人達の姿を見ると、胸が痛みます。
沖縄の『米軍出ていけ』という声だけを報じるのはおかしい。

こういった事実を、メディアはきちんと報じてほしい

って、報じるわけないでしょ! あんたスマホやりすぎ!
感動しました、って、精神的に油断しすぎですよ。
宗教をどうこうは言わないけど、
ごく一般の人が、ごくフツーに、街中でこの光景と出会ったら、
まず、《異様さ》を感じて、尻目に通り過ぎるのが普通の反応だと
思うけど。
ネットを介すると、そんな感覚もわからなくなって、
『感動した!』『いいね!』『もっと広めよう!』
となってしまうのか。
「たかがSNS」と思う部分はあるけど、ここまで感覚を侵食されて
いる人達を見ると、この先どうなるのかと背筋が凍る。

・・・と思いつつ、この数日の朝日新聞の「オバマ・フィーバー」の
凄まじさを思うと、どさくさまぎれに報じかねないと不安にも思って、
念のため今朝の朝刊を再度確認したけど、やっぱり載ってなかった。
はぁ、よかった。

と、思ったら、朝日新聞が母体のブログメディア『ハフィントンポスト』で、
このお辞儀行列が、「胸が痛む」「いい人もたくさんいる」とネットで反響
を呼んでいると紹介している執筆者がいた。

私がきちんと報じてほしいのは、
沖縄の元米兵による女性強姦惨殺事件の続報のほうです。
事件はいったいどこへ行ってしまったんだ。

昨夜も師範方との打ち合わせを終えて帰宅し、テレビをつけたら、
まだ広島訪問の余韻に浸った番組をやっていた。
骨の髄まで感動し尽くしてどうするんだ。
そんな感動、安っぽく薄っぺらい快楽だとそろそろ気づけよ!


 
政治・社会問題 | - | -

王様と査察と駐在大使。


48周年にもなるラテンバーで、大量のレコードやCDのなかで
ずーっとずーっと選曲し続けている71歳のDJ Kさん。
この頃、店内のスピーカーの調子がよろしくなく、いいところで
音質がストンと落ちたりする。
この際、思い切って天井裏開けて配線をやり直したほうがいいよと
話していて、Kさんを慕うラテンDJ達が、「喜んで手伝いますよ!」
と声をかけてくれるんだけど、Kさんは頑固一徹、受け付けなかった。

「配線で音質が変化するんだ! この店の音は俺にしかやれない!」

それは、本当にそう。
単純にまっさらにして、ゼロからクリーンな配線を構築してしまったら、
うちの店特有の、ずっと大音量で聞いていても疲れない、ラテンの
生音源に向いた絶妙なサウンドバランスは失われてしまうのです。

ところがKさんも、年齢的に体調次第で出勤できなかったり、
なにぶん古い店なので、やるには結構な覚悟が必要だったり、

作業すると言っても、スピーカー7台に、巨大ウーファー3台、
やはり男手が何人か必要だったりして、なかなか話が進展しない。
私が選曲してるときも、ぼちぼち音が落ちて、変な顔で見られたリする。

「もくれん、Kさんの弟子なんだから、上手に説得してよ」

常連さんたちは言うけれど、音はDJの財産…というか尊厳に触れて
しまうんですよ、71歳の大先輩に向かって、私ごときが進言できるわけ
ないでしょ!
ここは、DJじゃなくて、サウンドシステムの専門家をうまく紹介して、
仲良くなってもらって、作業に入っていくしかない。

というわけで、先日やっと、常連さんが、若いオーディオの専門家を
連れてきてくださって、まずは乾杯するところから始まったのだけど…。

とりあえずどんな機材がブースにあって、どのぐらいの配線が店内に
伸びているのか、実際に見てもらうところからはじまるのかと思ったら、
Kさん、「この若い専門家は、どれほど音がわかってる奴なのか?」
という心理に入ってしまって、なかなかブースのなかに入れようとしない。

店の配線図面を持ってきて、それを広げながら、音のポリシーを語る
ところからはじまったものの、ポリシーがありすぎて、30分経っても
ポリシーが終わらず、一向に進まない。
若い専門家は、人生の先輩の前で、礼儀正しく話を聞き続ける。
店のサウンドをよく知っている紹介者の常連さんは、横について、
Kさんの意向を尊重しながら、オーディオ専門家も立てつつ調整していく。

なんだか、アラブの王様と、査察に訪れた国連、調整役の駐在大使
みたいだった。また、Kさん、この日は中近東の曲かけてるし。
でも、仕方がないんだよね。自分の創り上げた音を、そう簡単に他人に
いじらせるようなDJが、何十年も、ひとつの店を支えることはできない
んだから。

店を仕切る私たち女性陣は、口を出して紛争が起きると良くないので、
少し離れたところから、駐在大使に向かって極秘LINEメッセージを送り、
率直な意向を伝える。

《とりあえずブースに入れて、見てもらって下さいよ!》

〈いや、Kさんが納得しないと〉

《なにを納得しなきゃならないの?》

〈彼が、この店の音を理解しているかどうか、ですね〉

《勢いで中に入れちゃえばなんとかなるのでは?》

〈それは最後です。段階を踏まないと二度と誰も入れなくなるから〉

うーむ。駐在大使、がんばって!


・・・・そして1時間後。

ようやく、駐在大使の見守るなか、Kさんと若い専門家が握手!
やったー!!
アラブの王様は、国連の査察を受け入れることになり、
さあ、じゃあ、さっそく中に入っていただきましょうよ、となったが、
ここで、駐在大使から極秘LINE通信が。

〈とりあえず、今日はお帰りいただいて、来月の金曜日に、
DJブースに入ってもらって、状況確認することになりました〉


来月うううう!? はあああ・・・道のり遠いなぁ・・・。


DJ MOKUREN | - | -

喜び過ぎは日本だけ。オバマ広島訪問、各国の反応


米国メディアは、オバマ大統領の献花や演説の生中継は行った
ものの、日本のような長時間の特別放送はなく、安倍首相の演説
になると興味をなくして中継を切り替え、
「オバマ氏による謝罪はなかった」という部分を評価したようだ。
ニューヨークタイムズの記事を読んでみると、
Obama Says Nuclear Arms Require ‘Moral Revolution’
という美辞麗句を見出しに掲げて、訪問の様子を報じており、
被爆者の男性とのハグについて「心揺さぶられる瞬間」と書いて
いるが、記事の後半に入ると、やはり原爆投下を正当化し、

「ヒロシマ・ナガサキの犠牲者は、戦争を終結させ、より多くの
人命を救った」

「広島の平和記念公園にあるのは、犠牲者の物語だけ。
真珠湾攻撃や野蛮なシナでの日本人の蛮行などについては
触れていない」

「石碑には『過ちは繰り返しませぬから』と刻まれているが、
なにを『過ち』と言うのか―原爆の爆撃か、紛争そのものか―?
そして誰に責任があるのかについては触れられないままである」


と、やはり米国らしい言説になって記事が締められていく。
中国の反発への配慮と見られる記述もある。

(いずれも私の翻訳なので細部の正確さには欠けると思うけど)


その中国メディアは、当然ながら、冷ややか。
広島訪問について、王毅外相は、
「関心を払うに値するが、それ以上に南京を忘れてはならない。
加害者は永遠にその責任から逃れることはできない」

北京青年報は、『核なき世界』の呼び掛けを「ナンセンス」と一蹴。


ベトナムは、中国の南沙諸島での実効支配に構えるためにも、
ロシアへの依存をやめて、米国と仲直りして武器禁輸解除をゲット
したばかり。オバマ大統領の「和解の旅」を評価している。


インドは、いたって冷静。
中国、パキスタンという核保有国との緊張関係を抱える立場だ。
何千発も核弾頭を持つ米ロとは違う。削減するなんてありえない。
今後も核保有は続く。


北朝鮮の朝鮮中央通信は、
「日本は国内的に被害者感情を高潮させ、対外的には日本も
戦争の被害者だという印象を強く与えることによって、
戦争を引き起こした張本人、侵略者としての正体を覆い隠し、
過去の犯罪に対する免罪符をもらおうとしている」
という論評を掲載したようだ。

しかし、これは現代日本人の性質を読み間違えたまま、
自分たちの幼稚な理論を当てはめてしまっていて、
残念ながら、多くの日本人からは、もう、
『核爆弾によって民間人が大量虐殺された』というリアルな怒りは
失われてしまっている。ファンタジーの中でしか、核を描けない
日本人は、今日も、米国の核の傘のもとで、「平和はいいね」、
「やっぱり戦勝国に抱き着くのはいいね」と腑抜けた姿を晒している。
政治・社会問題 | - | -