日本人は、「喜び」という名の自粛のなかにいる。・・・オバマ大統領の広島訪問

日本全体が、ハリウッド映画にでも出演したような気分に
酔いしれているみたいだ。
誰もかれもがオバマ大統領に感動していて、まるで歴史の
証人として立ち会ったかのような高揚感に支配されている。

『我々は、ひとりの英雄をいま目撃している。
人類は、バラク・オバマのヒロシマ訪問によって、
核なき世界への新たな一歩を、いま、踏み出したのだ――!!』

といったところか。
なんならこの核ボタン押すぞ、という人間によってようやく
保たれる均衡のなかで。いや、それすらも崩す可能性のある、
気の狂った国のすぐそばで。

被爆者と語らい、あるいは感極まった男性とハグする姿を
見ると、この広島訪問に水を差せなくなるんだろう。

被爆者自身が、戦後70年以上待ち望んだ出来事に、
心が打ち震えて感激するのは理解できるけれども、
あの光景を目の当たりにして、

「素晴らしいねえ、平和がいいねえ、核はだめだねえ」

という、心地良いメロディのなかで、世界と肩を組んだような
快感に浸って、"We Are The World♪ "になってる人は、

「でも、現実問題、日本はアメリカの核にすがりついていて、
今後もますます、すがりつきたいというのが本音ですよね」

という冷めた視点は完全無視。
「いまは人類を語るときでしょ!」「この物語を楽しもう!」と。
よくそんな誇大な視点で喜べるなあ、怖いひとたちだなあ、と思う。
沖縄の女性を斬殺した、米軍属の男へのあの怒りは、いったい
どこへ行っちゃったんだ?
私は音楽も映画も好きだけど、世界はそんなファンタジーじゃない。
「感動シーン」を見せられると、逆に、ここは油断してはならない
場面だ、と思う。

日本人は「喜び」という名の自粛のなかにいる。
この潔癖は恐ろしい。
政治・社会問題 | - | -

いまの庶民に値上げなんてムリムリ。

ユニクロが、値上げに失敗。
今年の秋冬物からもう一度、低価格路線にもどすそうだ。
平成26年から5%、10%とじりじり上げていったものの、
呼応するように客離れが起きた、と。
今期の最終利益予想は前年期45%ダウンらしい。

わかるなあ。ユニクロで靴下や肌着を買うことあるけど、
安いと思ってまとめてカゴに入れて、いざレジで清算すると案外高くて、
(あれー、こんなに買ってしまったのか・・・)
と、財布を開きながらすごく後悔したことが。
4000円ぐらいで済むという感覚だったものが、6000円超えてた、
という程度のことなんだけどね。
それでもやっぱりみんな同じような体感があって、「高いよね」という
イメージがついて、それ以来、近寄らなくなったな。
それぐらい、価格に対する強い着目がある、という意味でもある。

デザインが毎度単調で、飽きられているという意見もあったけど、
企画がどうでも、お金があればみんなもっと買うはず。
衣類は、低価格のものでも大事に長く使って、あまり新たな買い物を
しないように・・・というのがエンゲル係数の上昇にも表れていた。
中途半端な値上げをされると、もう日本には受け入れられる層が
いないというのが実態なんだろうと思う。

牛丼の吉野家だって、これ以上は値下げができないから、
50円安い「豚丼」を復活させている。
さらに、夕方になると、『吉呑み』という赤提灯が軒先にぶら下がって、
350円のビールと100円のお新香だけで晩酌している人もいる。
なかには、サービスで置いてある食べ放題の紅しょうがをつまみに
飲むという人もいて、これでよく店が成立しているなあと思う。
賃金なんて上げられないのが目で見てわかるよ・・・。

 
日誌 | - | -

日米首脳会談

日米首脳会談、ずいぶん遅い時間にやったんだな。
オバマ大統領との共同記者会見で、安倍首相は、
日米地位協定について、

「一つ一つの問題について、目に見える改善を着実に具体化し、
しっかりと結果を積み上げていく。
そうした中で、日米双方が努力を重ね、地位協定のあるべき姿を
不断に追求していきたいと考えている」


と回答しているんだけど、地位協定の《あるべき姿》ってなんだ?
地位協定など存在しない状態が、日米のあるべき姿なのでは?

オバマ大統領は、もちろん地位協定の改定は否定。
今回の事件に関しては、犯人は米軍属ではあるが、現役の軍人では
ないから、地位協定の規定には当てはまらない、だから日本で自由に
取り調べて下さいなという立場。

そして、はっきりと、

「最高軍事司令官として私の使命は米国民の命を守るということだ。
私としては軍事行動などとらなくても済むような状態であればいいと
心から思うが、我々が住んでいる今の世界はそのような世界ではない」


と言い切っている。もしも私が米国民だったら、
「そう、その通り! オバマやっぱりいいこと言うなァ! 頼れるぜ!」
と思ったとおもう・・・。
日本で地位協定を改定したら、ほかの駐留国からも芋づる式に文句が
噴出するだろうから、絶対にできないという前提もあるのだろうね。

それに引き換え、安倍首相は

「日本国民の命と財産を守るのは、総理大臣である私の責任だ。
その責任を果たしていくため、二度とこのような悲惨な出来事を
起こさないために、あらゆる手を尽くしていく決意だ」


としきりに言っているのだけど・・・
米国大統領と比較して言うってのも変な話だけど、チンケだなあ・・・。
そもそも米軍基地があるおかげで財産を守ってないし。
事件が起こるたびにこうしてうやむやにして沈静化をはかって、
また非力な一般国民の犠牲者が生まれることの繰り返しで、
まったく責任を果たしていないし。


「日本国民の感情をオバマ大統領にはしっかりと受け止めて頂きたい
と申し上げた」


というけど、言ってる本人は
《米軍がいなくなったら自分で日本を守らなきゃならない、そんなの無理》
という怠惰な恐怖心を心にしっかりと抱いているだけだもんなァ。

政治・社会問題 | - | -

ラテンのいろんな意味ですごいところ

ラテンのCDってほんといい加減なんだなぁ・・・。
歌詞カードから、一番知りたい曲の歌詞が平気で抜けてるし。
ぼやいちゃうよ。

メレンゲというキューバ発祥の2ビートの音楽があるんだけど、
それを世界的に大ヒットさせてメジャーなクラブ音楽にした
Elvis Crespo というプエルトリコ人のスーパースターがいて、
私も、ここぞという時によくかける曲のが2、3あるんだけど・・・
その日本語対訳の歌詞がついているというCDが中古ショップで
100円になっていたので、歌詞カード買う気分で買ってきた。

とはいえ、だいたいがダンス音楽だし、いつ聞いても、どこを聞いても、
「ベサメベサメ!」「ベサベサベサベサベサベサベサメムーチョ!」
ぐらいしか言ってないので、
「キスしてキスして!」「キスキスキスキスキスキスもっとキスして!」
ぐらいのものかなと思ったら、本当にそのぐらいしか言ってなかった。

《キスして、キスして、もう一度キスして、ちょっとだけキスして、
優しくキスして、ゆっくりキスして、もうちょっとキスして、キスキスキス》


他の曲も《恋人、恋人、僕の恋人、いつも恋人、素敵な恋人、恋人恋人》とか
《忘れない、忘れないぞ、絶対に忘れない、忘れないぞ忘れられないぞ》とか
延々と同じようなワードを繰り返してる曲が多かった。

そもそも、国内にしかマーケットのなかったメレンゲ音楽を、
世界に出せた理由のひとつは、歌詞を、誰でもが口ずさみやすい(?)
無難な言葉の連続にしたことが大きな理由のひとつでもあるのだそうだ。
それはすごく言えるな。
ラテンのダンス曲って、国内向けに作られてる曲は、目的がはっきり
決まってて、とてつもなく直接的というか直情的にエロい歌詞ばかり。

《気が狂うまできみを求めるよ》
・・・ぐらいではまだまだ子供の歌、
《君のおっぱいを朝まで揉みつづけるし、ついでに満月も揉んじゃうよ》
・・・ぐらいからラテン感が出てきて、うっかりすると、
《僕から飛び出したなんとやらが君のなかでたくさん泳いでる》
・・・なんつー、すごいことを言い出すことがあって、そりゃいくらテンポや
バンドが良くても大ヒットするには難しいやな。

まあ、そういう前提があって、でも、そんななかでも割と込み入った、
なんだかインテリジェンスのありそうな曲が1曲あって、
私のスペイン語翻訳アプリでは、大体の感じしかわからずにいたので、
正式な日本語訳がついてるなら読んでみよう! と。
そうしたら、ミスなのか、そもそも誰もチェックしてないのかなんなのか、
その曲に限って、ごっそり歌詞が抜け落ちていたのだった。
抜けてるけど、ページの数字はあってるから印刷の落丁ではなくて、
制作側がいい加減なんだな・・・。

ライナーノーツは、有名なラテンDJの男性が書いていたんだけど、
「海外でのエルヴィス・クレスポへのインタビューは、15分しか
持ち時間が貰えなかったのに約束の時間に遅刻してドジった」

という話からはじまって、取材会場のホテルに遅れて行ってみたら、
直前のプレスがテレビだったんだけど、さすがラテンの人間はいい加減で、
インタビュアーとカメラマンが、なぜか家族や友達まで連れてきていて、
全員で記念写真を撮りまくって盛り上がっていた、と。
で、さらにそこに、ルームサービスを運んで来たホテルのボーイが現れ、
これまたラテン男で、「もしかしてエルヴィス・クレスポ? まじかよ!?」
って感じで混ざってきて超盛り上がってしまい、もうスケジュールなんか
どうでもよくなっていて、結局インタビューには余裕で間に合った
・・・みたいなことが書いてあった。

すごくわかる。
うちの店も、告知した時間にライブがはじまったこと一度もないもんな。
そもそも開始時間になってもバンドが来てないこともあった。
お客さんもそれを見越してて、言った時間にぜんぜん来ないし。
いやー、歌詞カードに歌詞のってないぐらいでブツクサ言えないね!
あっはっは。
肝心な歌詞は読めなかったけど、笑っちゃったからもういいや!







 
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欧米の夫婦と、日本の夫婦。

押し入れの奥から、夏向けのバッグを出してきたら、そのなかに、
むかし、父親の書斎から持ち出した日本人の人間観に関する本が
が入っていた。
古い本だけど、読みはじめたら、欧州人・米国人と、日本人との感性
の比較が実例を踏まえて描かれていて、おもしろかった。

なかでも、欧州の夫婦と、日本の夫婦の差は興味深かった。
日本人の妻は、自分を犠牲にしても子供や夫に自我を没入させて
尽くすことが生きがいにつながるという感覚がある。
没入する生きがいがあるから、妻は子供の学費のために喜んで
倹約ができて、夫婦は一蓮托生となり、つましく幸せに暮らすという
バランスがとれる。
そして、日本の夫婦は、自分の配偶者を他人の前で紹介する時は、
あまり褒めたたえたりはしない。
「不束なものですがどうぞよろしく頼みます」
いかにも日本人らしい謙虚さや遠慮がある。
これは、夫婦がお互いに同化しているからだと考えられる。
我を張って失礼をしない、という作法を、自分の配偶者にも同時に
当てはめる感覚を持っているのだ。

けれども、欧州の夫婦となると、この「同化」がない。
個人主義の強い国になると、妻は妻、夫は夫。
夫婦は「対立」した個人と個人の組み合わせとなるから、相手のことを、
「不束な者ですが…」と言ったら、続くのは「離婚するつもりです」
というセリフくらいしか繋がらないのだという。
この対立を乗り越えるために、お互い協力する契約関係を結ぶ。
夫は妻を褒めまくり、最高のパートナーだと言って紹介し、
妻のために椅子を引いて、先に座らせる。
妻は、夫に協力して、夫がいかに素晴らしい仕事をしているかを
遠慮なく語り、引き立たせる。
これが、個人主義の国で、他者と共同する精神として浸透するから、
レディーファーストが成立する。
この個人主義は、夫婦間だけでなく、親子関係にも徹底している。

日本人は、子供が、自我を没入して《賭ける》、あるいは《愛玩する》
対象になるケースが多く、子供のために学費や結婚資金などを過剰に
つぎ込むのが一般的だけれども、
欧米人は、子供は子供、親は親。
親の楽しみのために、親が子供の犠牲になるという感覚はない。
子供は、あくまでも《教育する》対象。結婚するからといって、
家財道具を買い与えたりすることもない。

ほかにも面白い話がいろいろ書いてあったな。
ちょうど明日、笹幸恵さんとの『淑女我報』の収録があって、
ジェンダーギャップ指数をテーマに話す予定だから、参考にもなって
よかった。
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不思議の国の日本人

「スマホのニュースの断面だけで社会を見る人たち」

=リゾート地から日本を知るようなもの

ってすごいなあ。
たしかに、スマホが普及して、アプリが大量発生してから、
頭のなかが不思議の国のバーチャルリゾート地になってしまって、
面倒な情報はシャットアウトして、心地よい音だけに耳を傾け
ながら、流れている1行ニュースだけを目にしている・・・
みたいな日本人がどんどん増えているように思う。

不思議の国のバーチャルリゾート地にふさわしい今週の日本の
事件といえば・・・
そうね、
ヤクルトレディの雨がっぱを大量に盗んでいた男が逮捕!
「女性用の雨がっぱが好きだった」「においを楽しんでいた」と。
自宅から70着以上の雨がっぱを押収。
体育館に並ぶヤクルトのロゴ入り雨がっぱ。
逮捕した警察署員によると、
「長い警察人生で、雨がっぱ好きははじめて」。
いろんな人がいるよね。

それから、母によると、伊勢志摩サミットのおかげで、
三重県は、陸・海・空、ほんと凄まじい警備態勢みたいだ。
まったく関係ないのに東京都内でも駅のコインロッカーが
使用禁止になっているものね。
改札にもやたら警官が立っているし。
きのうなんか、熱海行きの東海道線のなかで、
「伊勢志摩サミットのため特別警戒を行っています。
持ち主のわからないお荷物があれば車掌までご連絡ください」
って放送が流れたよ。なんでやねん。
空港なんて、出たら最後、入国できるのかしら!?

もともと伊勢志摩は、サミットなんか来なくても観光地として
激混み状態だったし、別に各国の首相たちが巨額のお土産を
買って帰るわけでもないし。
そんなにテロを警戒しなきゃならなくなるなら、
今度から、サミットは無人島とか砂漠の真ん中とか超絶寒いとか、

もっと世界の僻地でやってほしいよね。

困ったね。お祭り騒ぎの日本人。不思議の国の日本人。

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オバマ大統領の広島訪問は、もともと「友好ムード」などではないよ!

ニュース番組で、報道記者が、翁長知事と安倍総理の
平行線の会談を取り上げて、オバマ大統領との首脳会談を

「友好ムードだったものが、沖縄の女性殺害事件に
言及せざるを得ない形となりました」


などと言っているんだけど、断固抗議が当たり前なのに、
『言及せざるを得ない』って言い草は酷すぎないか?
女性の遺族に「ご迷惑をお掛けします」とでも言わせたいのか?

オバマ大統領の広島訪問には、旧日本兵の捕虜だった
94歳の元米兵が同行するそうだ。
フィリピンで捕虜になった元米兵やその家族で作る
「全米バターン・コレヒドール防衛兵記念協会」
のメンバーで、ホワイトハウス側から協会に
「広島に行ける元捕虜がいるだろうか」と打診があったらしい。
元捕虜は、広島訪問にあたって、オバマ大統領に

「日本軍からひどい仕打ちを受けた生存者として、
太平洋での戦争を始めた責任が誰にあり、
なぜ戦われたのか、触れてほしい」

「大統領としての職務は分かるが、謝罪すべきではない」

「原爆の使用は、戦争を終わらせるための行動だった」

「原爆投下だけでなく、戦争が起きた理由や
捕虜たちの処遇にも触れてほしい」


などと語っている。

オバマ大統領は、なにしに広島へ来るんだ?
圧力団体の爺さん連れて、慰安婦の次は、
「旧日本兵捕虜問題」でも作る気なのか??

そもそもが友好ムードなんかじゃないじゃないか。
日本政府もマスコミも、こんなことと沖縄の重大問題を
天秤にかけて困惑してどうするんだよ!!
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下流老人の「安楽死」…人情ある正直な普通の人の意見

きのう行きつけの店で羊肉をつまみながら、
店主(50代男性)と世間話をしていて、下流老人の「安楽死」
の話になりました。
店主はインターネットをやっていないからブログを読んだりは
しないし、日々の生活のなかで見たテレビの話題から、
介護殺人の話になったのですが、
トングでもやしを炒めながら、何気なく言ったのです。

「ぼくは身寄りがないですから気楽なもんですけど、
身内の介護を想像すると、ぞわぞわっとする人が
いっぱいいるんでしょうねえ。
特に女の人は義理の親の介護もやらされるから、
早く死んでほしいと思うのが正直なところでしょうねえ」


「これからは結婚もできないのに、若くて縁戚だからって
理由で介護だけやらされる人も増えるわけでしょう」


「年老いてボケた親の介護のために、働き盛りの人が
仕事を辞めて貧乏暮らしになって、自分の子供を作れ
なくなるなんて、本当に気の毒でしょうがないですねえ。
安楽死ってのも、あっていいと思うんですよねえ」

「大昔は姥捨て山なんてのがあったらしいですけど、
生きるためには仕方がないっていう時代のなかでねえ・・・。
でも、いまだって、お金がなきゃ、まともな余生なんか
送れない世の中ですからねえ」

「耄碌してぼんやりベッドに繋がれて、世話かけながら、
だらだら人生の最期を過ごすなんて、ぼくはイヤですねえ。
はい、もやし焼けたよ。たっぷり食べて食べて」


これが、安楽死に対する、人生の最期に対する、人情ある、
正直な普通の人のシンプルな意見だと思うんですよね。
いろんな人の悲喜交々を見てきて、自分にも、ひとりで店を
切り盛りしながらの人生の辛苦や味わいがあって。
ネット民たちは、
「安楽死なんてとんでもない!」「ナチスと同じ!」などと、
善人を装うようでいてどこにも人情を感じない意見ばっかり。

 

今後の老後の現実は……

 

 

思ってるより過酷だぞぉ…

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