ネットの陰謀論、ここまで行く

日本のネトウヨの陰謀論には呆れてしまうけど、
アメリカの「QAnon」というネット陰謀論集団にはまた度肝を抜かれる。
QAnonは、SNSを通じてどんどん感染を広げて増殖し、現実の集会所などにおそろいのTシャツやプラカードを掲げて集合しているようだ。


代表的なプロパガンダビデオを見てみたら、これがいきなりすごい。

 

「罪なき善良な我々はなぜこんな苦境に立たされているのか…
それは、バラク・オバマ、ヒラリー・クリントンら
民主党系の悪人たちが集う秘密結社によって
世界が掌握されてきたからだ
レーガン以降の大統領、ハリウッドセレブ、財界人は
全員が犯罪者だ
トランプ大統領は、心正しい愛国者たちから依頼され、
秘密結社の魔の手から、合法的にアメリカを救うため、
立ち上がったのである
問題は資本主義でも共産主義でもない、党派でも、
人種でも宗教でもなかった
敵は、オバマ、ヒラリーら犯罪者集団だったのだ!
さあ、奴隷たちよ、本物の敵を見極めよ!」

 

いやいや、すさまじい。
ほかにも映像をいろいろ見てみたけど、ほとんど新興宗教の入会ビデオみたいだった。
言っていることも「我々は悪の秘密結社から監視され電波を送られている」みたいな、統合失調症の妄想のようで唖然としてしまう。
日本のネトウヨも、劣化しつづけた先、ここまで行くよ。
参考になるから、もっとリサーチしてみる。

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♪俺の話を聞けえぇぇ〜

♪俺の、俺の、俺の話を聞けええ〜! 2分だけでもいい〜
久しぶりにクレイジーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』を聞いてる。

 

産経新聞の「北海道地震 初のブラックアウト 全295万戸停電なぜ」という記事が、「泊原発が動いていないから北海道はこんなことになった」と言わんばかり。
例のごとくネトウヨ達が煽られて、

 

「やはり原発が稼働してないとダメだ!」
「泊原発が稼動していて火力への一極集中が無かったならブラックアウトしてなかった」
「最大の原因は民主党政権だ」
「民主党と反原発派のせい」

 

などなど、“俺たちのリアリズム”でバカなことばっかり言っている。
どうして「震源地が泊原発直下だったら」とか想像しないんだろう。
10年経っても20年経っても、停電が起きたら「民主党政権のせいだ」と言い続けるつもりなんだろうか。
というか、「それしか言えない」なんて、不幸だ……。

 

立憲的改憲の議論では、たびたび「テーマ」を掲げてそれにもとづいて議論することの必要性が語られてきたけど、やっぱり全体のテーマより「俺の話を聞け〜!」のほうが重要な人のほうが多いのかなあ。

日誌 | - | -

「出羽の守退治・海外医療事情を深堀り!」

ライジング今週号のタイトルは
「出羽の守退治・海外医療事情を深堀り!」

 

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1661473

 

今週のトップは
泉美木蘭のトンデモ見聞録

 

先々週号で大反響の「『海外では女医が多い』の疑問」第2弾!

日本国内の社会問題を批判するために「海外では…」と他国が無条件に優れているかのように賛美し、「それにくらべて日本は未熟で悪辣」と結論づける『海外出羽の守(かいがいでわのかみ)』。

今回もネットメディアBuzzFeedNewsに「女性医師の割合、日本は先進国で最低 学生比率も印パに及ばず」という“出羽の守記事”が載ったが、本当にそれは、うらやましい話なのか?

都合のいいデータだけつまみ食いする「海外出羽の守」に騙されてはいけない!
女医率が高い国々の医療事情の、戦慄すべき現実!!

これを読んでも、日本の医療は海外に見習うべきと言えるか!?

 

 

ゴーマニズム宣言
「安倍外交は失敗の連続である」

自民党総裁三選、首相続投が確実と言われる安倍晋三。
でも、なんで?
安倍晋三が、どれほどの政治的成果を挙げてきたと言えるのか?
安倍晋三は外交に強い、外交なら安倍だと言うものは多い。
じゃあ、安倍がどれだけの外交的成果を挙げてきたか、検証してみよう。
外交は見世物ではない! 
評価すべきは、国益をどれだけ守ったかだけである。

これを読んでも、安倍は外交に強いと言えるのか!?

 

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1661473

 

【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…東京医科大学に端を発した女医問題では未だに「男女平等」「システムを整えろ」と主張する者、さらには「海外では女医が多いのに、日本では…」と言う“海外出羽の守”が多い。ネットメディアBuzzFeedNewsの「女性医師の割合、日本は先進国で最低 学生比率も印パに及ばず」という“出羽の守記事”をテキストとして、医療だけでなく各国をとりまく国際事情を深堀りしていきます。

※「ゴーマニズム宣言」…ネトウヨ・自称保守界隈では「安倍晋三は外交に強い」「外交なら安倍晋三だ」などと言われている。それは本当だろうか?慰安婦問題、日韓合意は?北方領土問題、日露両国「共同経済開発」は?北朝鮮の拉致問題・非核化は?「リメンバー・パールハーバー!」と暴言を吐く米大統領と蜜月関係?安倍外交の実態を直視せよ!!

※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!男女平等の流れに対して女性自身の本心は?第二次安倍内閣を評価できる部分はある?女性を連れて海外旅行する時に心がけることは何?「私、痩せなきゃ。ダイエットします!」と決意表明した女性に男はどう言葉をかけるべき?娯楽とは一段低く見られ続けるべきもの?オリンピックは本当に必要?…等々、よしりんの回答や如何に!?

 

【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第95回
「出羽の守退治・海外医療事情を深堀り!」
2. ゴーマニズム宣言・第291回
「安倍外交は失敗の連続である」
3. しゃべらせてクリ!・第240回
「怖賀リータに生産性はありましゅか?の巻〈前編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)

泉美木蘭からのおしらせ | - | -

つれづれ

開けっ放しにしていたトイレの窓から突然暴風が吹きこんできて、壁貼りしていた森山大道のA全ポスターがめくれてしまい、ちょこっと破れた。
ものすごいショック。
やっぱり作品はちゃんとパネルに入れなきゃダメなんだわ。

 

朝5時から延々と原稿。
かれこれ去年の8月からやってる本は、編集者もはじめて作るタイプのものらしく、「ひとまず手探りで原稿上げてみましょうか?」というパターンではじめてみたら、そのまま完全に迷走してしまい、もう11回目の書き直し。
編集者は会うたび「本当にすみません」と眉がハの字に下がって困ってる。でもそのハの字がちょっと似合ってるから、「いえいえ、いい本にしましょ!」と答えてしまう。
どうか今年中に脱稿できますように。

 

さて、台風で、実家の屋根瓦が飛んでなくなってしまったと連絡があった。
「それで、修理代が100万……」
その先はなぜか電波が悪くてよく聞こえなかった。

 

ところで、来週12日(水)は、急遽生放送になりましたよ。
いろいろ語るべきことがあるのです。

日誌 | - | -

明日も出羽の守退治

ヨーロッパからアフリカ、オセアニア、アジア、南極まで、世界各国の医療事情についての論文を一冊にまとめた本をうっかり買ってしまい。
さらに先進国の医療事情についてより詳しく比較した本もうっかり何冊か買ってしまい、これを活用しない手はないので、また明日配信のライジング連載で「海外では〜」と居丈高に語る「海外出羽の守(かいがいでわのかみ)」の珍言を取り上げた原稿を書きました。

 

今回は、医療以外のその国をとりまく国際事情まで深堀りしてゆきながら論じました。
国柄を切り離しては考えられない問題でしょう、と。

隣の芝は青いんだけどさ、日本人って、自虐史観ならぬ「自虐医観」みたいなものでもあるのかなあ?
井の中の蛙、大海を知らぬし空の青さも知らぬ。
が、大海だけは知ってるふりしてる。
みたいな変な感じだよね。

日誌 | - | -

圧力かければ「理想」は得られるか?

今朝の東京新聞に、医大の女子減点の件を、
パターナリズムだと批判する投書がのっていた。
もちろん入試の方法として受験させておいて、
黙って勝手に点数操作するのは間違っていると思う。
ただ、
「女にはどうせできっこないんだからやめときなさい」
という、父権主義的な感覚で女子の入学を阻んだのだ
という理解は、現実とかけ離れていて、
思い込みが強すぎるんじゃないかと思う。
まず先に、男女の診療科目選択の分布が「理想形」に
ならなかったという現場の現実があるわけでしょう。

 

大学病院=「白い巨塔」=男の権力ヒエラルキー
みたいな世界だってたしかにあるだろう。
うちも父親が現役の教授だったとき、教授選が近づくと
医学部の先生がドラマのような政治的な動きをしている
という話をよく聞いたから、いろいろ渦巻いてるという
のは理解できる。

 

だけど、すべてその“ドラマのイメージ”に囚われて、
医師不足の現実の現場の様子、
皮膚科や眼科など人生計画を立てやすい職を選ぶ女医、
激務をこえて“酷務”みたいな働き方になっている割に
給料が安い勤務医、
赤字経営の病院の増加・・・
全国いつでもどこでも何度でも病院にかかれる日本の
優れた国民皆保険制度のために、ぎりぎりのバランスで
働いて回してくれている医者の現実をまずよく精査する
べきだと思う。

 

大学に圧力をかければ「理想」は実現するんだろうか?
「大学の意見を擁護する言説など『女性差別だ』と
罵って叩き潰してやるぞ」
という風潮ができて、具体性のある議論が行われなく
なるのが、一番公益から遠ざかると思う。

政治・社会問題 | - | -

本の宅配買い取り

本が増えすぎて、床に積み上がっていくまま片付かなくなり、新しく本棚を買い足すには間取りが足りないしで、古本の宅配買い取りというものを利用してみた。

 

ネットで申し込むと、まず空の段ボールが送られてきて、そこに詰めて、予約した日時に引き取りに来るのを待つんだけど…

 

詰めはじめてみると、「きっと二度と読まないけど一応この本は本棚に入れておきたい」みたいな所有欲が薄らいで、予定外の本もどんどん詰めて、段ボールが足りなくなってしまった。
買い取りセンターに電話すると、追加の段ボールは自前で用意してくれと言うので、近所のスーパーに山と積まれていたスポーツドリンクの空箱をもらってきて、また詰める、詰める。
最終的に全部で6箱になった。

 

線が引いてあったり、書き込みしてあったりで、買い取りに出せない本もいっぱいあって本棚は足りないんだけど、とりあえず許容範囲にはおさまった。

 

「バーコードのない本は買い取れません」と注意書きがあった。
もともと売るつもりなく大事にしている稲垣足穂、加藤郁乎、金子光晴なんかの昔の函入りの本はバーコードがついていない。
三島由紀夫はほとんど文庫だけど、「豊饒の海」だけフリーマーケットで見つけた村上芳正装丁のシリーズ。1冊100円×4冊で叩き売られてた。わざわざ箱に入った古い本なんか読む人いなくなってるから100円なのか、バーコードがない時代の本で簡単にネットで売れないから100円だったのか…どちらもだね。
詩集も作りがものすごく凝っていて、挿画もいいし、なんにしろ、もうこういう本が作られることはないというのが明らかだから、大事に持っていようと思う。

 

腰が痛い。
今日もまた注文した本が来ちゃう。

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みとり病院

寿命が妙に長くてなかなか死ねないまま
80代になって、とうとう病気にかかり、
でも自宅介護は家族に負担をかけるし、
かと言ってお金がたくさんあるわけでもない

 

そこで、
診療報酬が引き下げられてジリ貧で、
あちこち施設が老朽化していて、
医師も看護士も不足しているからなんだか行き届かないけど、
「とにかくあそこは安くて助かる」とご近所で評判の
終末医療専門のみとり病院に入院して

 

大部屋のベッドに横たわり、
管につながれながら、
ふと窓の外に目をやると、
そこには
不動産バブルが崩壊し、ゴースト化していたビルが
金持ち向けの介護付き高齢者向けタワーマンション
としてリニューアルされ、
優雅な貴族老人たちの終の棲家となり
そびえたっている

 

「あんな高い建物のおかげで、死に際に花火も見えないな」
そんなことをぼんやり思いながらの、
花火大会の夜
酷暑のなか、
ぼろぼろの病院のエアコンが壊れて、
熱中症で死ぬ。

 

そんな未来が、
この先どこにでも訪れる可能性があるんだよと
お知らせする事件かもしれませんね。

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