陰謀論とブラックアウト

明日配信のライジングは、権力と結びついた米国の陰謀論者について書いた。
そういや昔、変な人から
「秘密結社イルミナティが人口削減のために戦争や疫病を起こしている。311の大地震はイルミナティが起こした海底核爆発が原因だ」
というメールがきたことあったっけ。
陰謀論の世界では、たいてい権力者は「敵」とされていたけど、最近は「陰謀と闘う我らがトランプ」とか「この状況を打破できるのは安倍ちゃんしかいない」みたいな、権力と結びついているものが主流になっているから危ないと思う。
陰謀論=フェイクは、議論したくない人々には最大の武器になるのだ。

 

それから、夜になって新たな資料をもらって、幻冬舎plusのネトウヨ原稿に「原発再稼働しないから北海道はブラックアウトしたんだ」というデマについて書き加えたんだけど、北海道電力の管内にある発電所は、泊原発含めて出力調整能力を持っておらず、今回の苫東厚真発電所のように大きな発電所が地震によって脱落した場合は、ほかの発電所もつぎつぎと連鎖的に自動遮断され、送電網破綻による緊急停止は泊原発にも及んでいたそうだ。
つまり、泊原発が稼働していたとしても、ブラックアウトしていたということ。核燃料が原子炉のなかにある状態でブラックアウトするほうが、よっぽど危険じゃないか。

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Overland Gallery

上京したときからずっと髪を切ってくれているスタイリストのISAさんが、来週9月12日(水)より表参道のサロンで写真展をひらくそうです。

いつも髪切ってもらいながら写真の話で盛り上がったりするんだよね。

表参道Overlandは、写真を見るだけでもOK。髪を切る場合は、事前に予約がいります。毎週火曜定休。

http://www.overlandhair.com/gallery/

 

 

話が変わるけど、Nickodemus、来日しないかなあ。このFANIAのDJセット、すごく好きできょう仕事しながら4周ぐらいした。アフロとウーゴ・ブランコを混ぜちゃう感じとか、かっこいい。

 

 

この人って、アフロ+ラテンのイメージだけど、サルサもいいんだよね。いまどきの音もいっぱい作ってるけど、サルサ・クラシックみたいなのも混ぜ込んでくるから、「こ、これは使える…」って感じで、私のDJバッグにはNickodemusのセットリストからとった音がけっこう入っている。ひそかなネタ帳なのだった。

 

このごろ、バルカンビートも飽きちゃったよ。

盛り上げるにはバルカンは便利だからいいんだけど、ずっとぶんぱぶんぱしてると、なんだか音に興味がなくなってきちゃうんだよね。不思議だけど。そもそもジプシーの音って、結婚式のようなお祝いごとで演奏するような、チンドン屋的な要素が強いからかもしれない。

やっぱクラシックな音のほうが、長時間聞いていられたり、気持ちよく体を揺らせたりするんじゃないかなあ…。

 

そういうわけで郷愁あふれるエクトル・ラボーとかやっぱりすごくいいんだなと思ってしっとり聞いている最近。

 

 

 

 

DJ MOKUREN | - | -

ネットの陰謀論、ここまで行く

日本のネトウヨの陰謀論には呆れてしまうけど、
アメリカの「QAnon」というネット陰謀論集団にはまた度肝を抜かれる。
QAnonは、SNSを通じてどんどん感染を広げて増殖し、現実の集会所などにおそろいのTシャツやプラカードを掲げて集合しているようだ。


代表的なプロパガンダビデオを見てみたら、これがいきなりすごい。

 

「罪なき善良な我々はなぜこんな苦境に立たされているのか…
それは、バラク・オバマ、ヒラリー・クリントンら
民主党系の悪人たちが集う秘密結社によって
世界が掌握されてきたからだ
レーガン以降の大統領、ハリウッドセレブ、財界人は
全員が犯罪者だ
トランプ大統領は、心正しい愛国者たちから依頼され、
秘密結社の魔の手から、合法的にアメリカを救うため、
立ち上がったのである
問題は資本主義でも共産主義でもない、党派でも、
人種でも宗教でもなかった
敵は、オバマ、ヒラリーら犯罪者集団だったのだ!
さあ、奴隷たちよ、本物の敵を見極めよ!」

 

いやいや、すさまじい。
ほかにも映像をいろいろ見てみたけど、ほとんど新興宗教の入会ビデオみたいだった。
言っていることも「我々は悪の秘密結社から監視され電波を送られている」みたいな、統合失調症の妄想のようで唖然としてしまう。
日本のネトウヨも、劣化しつづけた先、ここまで行くよ。
参考になるから、もっとリサーチしてみる。

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♪俺の話を聞けえぇぇ〜

♪俺の、俺の、俺の話を聞けええ〜! 2分だけでもいい〜
久しぶりにクレイジーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』を聞いてる。

 

産経新聞の「北海道地震 初のブラックアウト 全295万戸停電なぜ」という記事が、「泊原発が動いていないから北海道はこんなことになった」と言わんばかり。
例のごとくネトウヨ達が煽られて、

 

「やはり原発が稼働してないとダメだ!」
「泊原発が稼動していて火力への一極集中が無かったならブラックアウトしてなかった」
「最大の原因は民主党政権だ」
「民主党と反原発派のせい」

 

などなど、“俺たちのリアリズム”でバカなことばっかり言っている。
どうして「震源地が泊原発直下だったら」とか想像しないんだろう。
10年経っても20年経っても、停電が起きたら「民主党政権のせいだ」と言い続けるつもりなんだろうか。
というか、「それしか言えない」なんて、不幸だ……。

 

立憲的改憲の議論では、たびたび「テーマ」を掲げてそれにもとづいて議論することの必要性が語られてきたけど、やっぱり全体のテーマより「俺の話を聞け〜!」のほうが重要な人のほうが多いのかなあ。

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「出羽の守退治・海外医療事情を深堀り!」

ライジング今週号のタイトルは
「出羽の守退治・海外医療事情を深堀り!」

 

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1661473

 

今週のトップは
泉美木蘭のトンデモ見聞録

 

先々週号で大反響の「『海外では女医が多い』の疑問」第2弾!

日本国内の社会問題を批判するために「海外では…」と他国が無条件に優れているかのように賛美し、「それにくらべて日本は未熟で悪辣」と結論づける『海外出羽の守(かいがいでわのかみ)』。

今回もネットメディアBuzzFeedNewsに「女性医師の割合、日本は先進国で最低 学生比率も印パに及ばず」という“出羽の守記事”が載ったが、本当にそれは、うらやましい話なのか?

都合のいいデータだけつまみ食いする「海外出羽の守」に騙されてはいけない!
女医率が高い国々の医療事情の、戦慄すべき現実!!

これを読んでも、日本の医療は海外に見習うべきと言えるか!?

 

 

ゴーマニズム宣言
「安倍外交は失敗の連続である」

自民党総裁三選、首相続投が確実と言われる安倍晋三。
でも、なんで?
安倍晋三が、どれほどの政治的成果を挙げてきたと言えるのか?
安倍晋三は外交に強い、外交なら安倍だと言うものは多い。
じゃあ、安倍がどれだけの外交的成果を挙げてきたか、検証してみよう。
外交は見世物ではない! 
評価すべきは、国益をどれだけ守ったかだけである。

これを読んでも、安倍は外交に強いと言えるのか!?

 

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1661473

 

【今週のお知らせ】
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…東京医科大学に端を発した女医問題では未だに「男女平等」「システムを整えろ」と主張する者、さらには「海外では女医が多いのに、日本では…」と言う“海外出羽の守”が多い。ネットメディアBuzzFeedNewsの「女性医師の割合、日本は先進国で最低 学生比率も印パに及ばず」という“出羽の守記事”をテキストとして、医療だけでなく各国をとりまく国際事情を深堀りしていきます。

※「ゴーマニズム宣言」…ネトウヨ・自称保守界隈では「安倍晋三は外交に強い」「外交なら安倍晋三だ」などと言われている。それは本当だろうか?慰安婦問題、日韓合意は?北方領土問題、日露両国「共同経済開発」は?北朝鮮の拉致問題・非核化は?「リメンバー・パールハーバー!」と暴言を吐く米大統領と蜜月関係?安倍外交の実態を直視せよ!!

※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!男女平等の流れに対して女性自身の本心は?第二次安倍内閣を評価できる部分はある?女性を連れて海外旅行する時に心がけることは何?「私、痩せなきゃ。ダイエットします!」と決意表明した女性に男はどう言葉をかけるべき?娯楽とは一段低く見られ続けるべきもの?オリンピックは本当に必要?…等々、よしりんの回答や如何に!?

 

【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第95回
「出羽の守退治・海外医療事情を深堀り!」
2. ゴーマニズム宣言・第291回
「安倍外交は失敗の連続である」
3. しゃべらせてクリ!・第240回
「怖賀リータに生産性はありましゅか?の巻〈前編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)

泉美木蘭からのおしらせ | - | -

つれづれ

開けっ放しにしていたトイレの窓から突然暴風が吹きこんできて、壁貼りしていた森山大道のA全ポスターがめくれてしまい、ちょこっと破れた。
ものすごいショック。
やっぱり作品はちゃんとパネルに入れなきゃダメなんだわ。

 

朝5時から延々と原稿。
かれこれ去年の8月からやってる本は、編集者もはじめて作るタイプのものらしく、「ひとまず手探りで原稿上げてみましょうか?」というパターンではじめてみたら、そのまま完全に迷走してしまい、もう11回目の書き直し。
編集者は会うたび「本当にすみません」と眉がハの字に下がって困ってる。でもそのハの字がちょっと似合ってるから、「いえいえ、いい本にしましょ!」と答えてしまう。
どうか今年中に脱稿できますように。

 

さて、台風で、実家の屋根瓦が飛んでなくなってしまったと連絡があった。
「それで、修理代が100万……」
その先はなぜか電波が悪くてよく聞こえなかった。

 

ところで、来週12日(水)は、急遽生放送になりましたよ。
いろいろ語るべきことがあるのです。

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明日も出羽の守退治

ヨーロッパからアフリカ、オセアニア、アジア、南極まで、世界各国の医療事情についての論文を一冊にまとめた本をうっかり買ってしまい。
さらに先進国の医療事情についてより詳しく比較した本もうっかり何冊か買ってしまい、これを活用しない手はないので、また明日配信のライジング連載で「海外では〜」と居丈高に語る「海外出羽の守(かいがいでわのかみ)」の珍言を取り上げた原稿を書きました。

 

今回は、医療以外のその国をとりまく国際事情まで深堀りしてゆきながら論じました。
国柄を切り離しては考えられない問題でしょう、と。

隣の芝は青いんだけどさ、日本人って、自虐史観ならぬ「自虐医観」みたいなものでもあるのかなあ?
井の中の蛙、大海を知らぬし空の青さも知らぬ。
が、大海だけは知ってるふりしてる。
みたいな変な感じだよね。

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圧力かければ「理想」は得られるか?

今朝の東京新聞に、医大の女子減点の件を、
パターナリズムだと批判する投書がのっていた。
もちろん入試の方法として受験させておいて、
黙って勝手に点数操作するのは間違っていると思う。
ただ、
「女にはどうせできっこないんだからやめときなさい」
という、父権主義的な感覚で女子の入学を阻んだのだ
という理解は、現実とかけ離れていて、
思い込みが強すぎるんじゃないかと思う。
まず先に、男女の診療科目選択の分布が「理想形」に
ならなかったという現場の現実があるわけでしょう。

 

大学病院=「白い巨塔」=男の権力ヒエラルキー
みたいな世界だってたしかにあるだろう。
うちも父親が現役の教授だったとき、教授選が近づくと
医学部の先生がドラマのような政治的な動きをしている
という話をよく聞いたから、いろいろ渦巻いてるという
のは理解できる。

 

だけど、すべてその“ドラマのイメージ”に囚われて、
医師不足の現実の現場の様子、
皮膚科や眼科など人生計画を立てやすい職を選ぶ女医、
激務をこえて“酷務”みたいな働き方になっている割に
給料が安い勤務医、
赤字経営の病院の増加・・・
全国いつでもどこでも何度でも病院にかかれる日本の
優れた国民皆保険制度のために、ぎりぎりのバランスで
働いて回してくれている医者の現実をまずよく精査する
べきだと思う。

 

大学に圧力をかければ「理想」は実現するんだろうか?
「大学の意見を擁護する言説など『女性差別だ』と
罵って叩き潰してやるぞ」
という風潮ができて、具体性のある議論が行われなく
なるのが、一番公益から遠ざかると思う。

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