右も左も、曲解と思い込み!〜テイラー・スウィフトの件

幻冬舎Plusでの連載「オオカミ少女に気をつけろ!」で
テイラー・スウィフトについて書きました。

 

米国の中間選挙を前に、共和党を支持しないことを表明して
話題になっている歌手のテイラー・スウィフトですが、
彼女はこれまで、政治的な発言は一切してこなかったのに、
なぜか極右からも極左からも「ネオナチのアイドル」と認定され、
勝手に寵愛されたり、勝手に罵倒されたりしてきました。
自己都合でなにごとも曲解してしまうこの現象…。
ぜひ読んでみてください。

 

右からも左からも「ネオナチ」認定だった

テイラー・スウィフトが
意見を表明したら、全然違っていた件
http://www.gentosha.jp/articles/-/11375

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女性政治家

先日MXで、女性政治家の必要性について議論した内容が記事としてまとめられています。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181010-00010000-tokyomxv-soci

 

OECDのジェンダーギャップ指数は、虐殺で男性がいない国や、旧ソ連圏で男性の死亡率が高い国なども入っているので、背景を考慮しながら見なければならないけど、日本に「女性」のままの女性政治家が少ないのは問題があるなあと。

だって閣僚級になっていくのは、たいてい、権力に媚びて、女性の着ぐるみを着たおじさんみたいになっちゃった人じゃない? だから、女性的な視点って全然ないように思う。

 

ただ、私も以前は、「“お膳立て”をして女性議員の数だけを増やしても、タレントみたいなのが増えるだけであまり意味がないのでは…?」と思っていた。でも、九州ゴー宣道場で、憲法学者の井上武史先生から、フランスがクオータ制(女性への議席割り当て)を導入した際は「憲法改正」として国民的な議論を行ったという話を聞いて、そういった根本的な議論を経て出来上がった仕組みなら、意義があるのじゃないかと考えるようになりました。

 

 

 

 

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アクセル全開のハズキルーペ

あんまりおっさんみたいな話に乗っかってもなあと思って
ずっと我慢してたけど、話題にしていいですか。

 

ハズキルーペのCMがすごいことになってきた。

 

やっぱり売れてるんだなあ。


最初は菊川怜や、舘ひろしの娘が「キャッ♪」とお尻で
踏んづけて耐久性をアピールしていたけど、
今度は産休明けの武井咲含め、ホステス4人が
「キャッ♪」「キャッ♪」「キャッ♪」「キャッ♪」
とお尻で連打する名シーンが生まれてる・・・。

 

 

しかも武井咲以外はミニスカートである。

このハラスメント糾弾時代に、まあ怖いもの知らず状態で
かっ飛ばしてるなあと思ったら、
あのCM、菊川怜のシリーズから、ハズキルーペの会長が
セリフから衣装からすべて自分で考えて、自分で監督して
いるのだそうだ。
最初の頃の大人しいシリーズはCMクリエイターに任せて
いたものだそうだけど、自社の案を無視されて、まったく
思った通りのものにならないので、腹が立って、
「俺がすべての責任をとるから、今日から俺がやる」
と宣言して会長自ら徹夜でセリフを書いたんだって。

 

なーるーほーどーーーー。
つい、おっさん的目線で、お尻で踏んづけるシーンだけ
見てしまうけど、
実際には40代主婦の購買層にもアピールできていて、
大ヒット商品なんだそうだ。
すごいな。

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雑誌や新聞は「プラットフォーム」じゃないよ〜。

昨夜は9時ぐらいに寝てしまって、4時に起きてMXの「モーニングクロス」。

…のはずが、9時に寝たのに0時に起きてしまい、その後、寝そびれて完全に睡眠不足だった。

番組終了後、取材に出て外で待ち時間を過ごしていたら、猛烈に眠くなって……車運転しない人間でよかった。

 

 

番組のなかで「新潮45」の話をしていたら、
“雑誌は「プラットフォーム」の一つなんだから、ダメなら
潰して、また新しい雑誌を作ればいいじゃないか”

という意見があると聞いた。

 

それってまったく腑に落ちない…。
この深刻な出版不況の時代にそんなに簡単に雑誌を作って
売れるわけがないと思うし、
だいたい、「プラットフォーム」というのは、
『Yahoo! JAPAN』 とか『Facebook』とか『BLOGOS』とか、
よそから「コンテンツ」の提供を受けたりして、それらを
使って人を集めて収入を得ているウェブサービスのことを
あらわす言葉だ。

 

「プラットフォーム」では、一本の原稿に対して、
雑誌や新聞や書籍の出版社のように、企画、編集、執筆、校閲、
文字校正、デザインなどプロの職能を持つ人々の手が入らない。
だから、フェイクニュースが蔓延しても、その責任の所在が
まったく明らかにならなかったり、
二束三文の素人ライターが書いた記事が、さも「オフィシャル」な
もののようになって流れたり、
新聞では一面見出しになっている国際問題があるのに、
ネットニュースではのん気にネコのもふもふ動画だけが見られて
いたり、破滅的な状態になってしまうのだ。

出版媒体と「プラットフォーム」を混同するなんて、あまりに
物事を軽薄に考えすぎているし、
そういう感性こそ、「売れればなんでもいいじゃん」という
無責任な舵取りにつながっていると思う。

 

眠い。きょうはもう寝る。

 

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スウェーデン vs 中国人観光客

スウェーデン・テレビが報じた中国人観光客の映像が面白くて
思わず笑ってしまった。


中国人観光客の一家が、スウェーデンのホテルであまりに横暴な
ふるまいをするので、深夜の路上に放り出された。
どうやら、チェックインの時間を丸無視して12時間も前の深夜2時
にやってきて、ロビーで寝泊まりさせろと言い、仕方がないので
許可したところ、あまりに行儀が悪すぎて警察を呼ばれたようだ。
放り出された中国人一家は、路上にごろごろ寝転んで
「殺してくれえええ!」「これは殺人だあああ!」
などと大声で泣きわめいている。

 

この動画に、スウェーデン・テレビがおもしろおかしくツッコミを
入れて放送。さらに、かねてから業を煮やしていた中国人向けに
「歴史的建造物の前で、大便をしてはいけません」
「ご飯を食べながら、おしっこをしてはいけません」
「私たちは中国のみなさんを歓迎します。でも、態度が悪ければ
お尻を叩きます」

などからかう映像を制作して放送。


すると、この動画が中国で1億3000万回も再生されて、
「反スウェーデン」の声が上がり、中国政府から「人権侵害だ」と
抗議を受けて外交問題に…。

人権侵害て、どの口が言う? って感じだけど、それがスウェーデン
の国家理念の一番痛いところを突く言葉だから使ったんだろう。
結果、スウェーデン・テレビが謝罪したとのことだ。

 

『男女平等・個人尊重・人権尊重』がスウェーデンの国家理念だ。
しかしやはり、
「なんでこんなことする奴らの人権を尊重しなきゃならないの」
と思うのが、理念では統一できない人間の反応ということでは?

移民に寛容にふるまってきたスウェーデンでも、いまは
「男尊女卑が習慣のイスラム圏の人間を、男女平等の我々が受け入れ
てもいいのか?」
というジレンマに陥っている。
スイスの例も、配信中のライジングに書いた通り。

『泉美木蘭のトンデモ見聞録』第98回「男女平等原理主義と不寛容」

  

『多様性』『寛容』とは一体なんだろうと考えさせられる。

スウェーデンは財政難を抱えており、首相が年金支給年齢を75歳に
引き上げると発言したことがある。現に段階的に引き上げられている。
移民を抱えつつの「高福祉」には無理が生じてもいるのだ。

 

 

例の中国人一家は、路上でも大声で騒ぎつづけたので、
最終的にパトカーに乗せられて、10数キロ離れた墓地のそばに
降ろされ、放置されたらしい。
スウェーデンらしいなあと思う。
日本人だったら警察署に連れて帰って、むりやり朝まで面倒を見て
疲弊してしまいそうだ。

 

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過去3年間の表紙で振り返る「新潮45」

幻冬舎plusの連載、「オオカミ少女に気をつけろ!」で
「新潮45」について過去3年間の表紙を眺めながら、
その編集方針とその背景にある社会現象について分析しました。

 

◎「新潮45」が残念な末路に至るまでの、

ここ3年の特集を振り返ったらますます寂しくなった話
http://www.gentosha.jp/articles/-/11264

   

担当編集のSさんに、残念ですよね、この末路は他人事じゃない
気がしてしまいますよね、と言いまくっていたら、
そのままタイトルとしてつけられました。

特に発行部数の変遷をデータで見ていくと、ため息しか出ませんでした。

  

どうぞご高覧ください。

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ドリアン・グレイの肖像

ホームページの更新がまったくめんどうになってしまったから、このブログのデザインをちょっと変えて、告知とかも表示しやすいようにしたくて、そういうのに詳しそうな人にしばらくお任せしてたんだけど、「なんかちょっとそれ無理っぽい」らしい。JUGEMのブログを使ってるから、あんまり自由度が高くないみたいだ。

じゃー、このままでいっか。
ホームページのほうはあんまり最新情報なんかを更新しなくていいようにしたいんだけど…。
   
このごろ仕事で経済書と医療の本ばっかり読んでいて、ロジカルさに疲れてきて、オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』(福田恒存訳)を読みはじめた。これが、序文の芸術論からはじまって衝撃的に面白くて、「幸福な王子」と「サロメ」ぐらいしかつまんでいなかった私は、どうしてこの年齢まで読まなかったのかとすっかり悔やんでしまっている。
   
   
あらすじの前に、やっぱり会話のなかの文章そのものの面白さにまず惹きつけられた。
あたし、めちゃくちゃ背徳的だからなーーー。
「ヘンリー卿」の言い分にドハマりしちゃうんだよなーーー。
  
序盤の失恋女優の自殺に対して、ドリアン・グレイが頭のなかにめぐらせるエゴイズムなんかは、夏目漱石の『こころ』に影響を与えたシーンなんじゃないかな…とふと思った。
  
映画にもなっているけど、これは小説で読んだほうが圧倒的に世界観があじわえると思う。たとえこの小説をそっくりそのまま映画にしても、ヘンリー卿のとめどない会話文が、演劇調になってしまって、そのなかに散りばめられてる名文がまったく頭に入ってこないだろうし…。
     
それにしても、19世紀後半のイギリス貴族には、これほどの教養の高さが当たり前にあり、ランチの席でも、友人との会話でも、このような哲学的議論が当たり前だったのか。いや、ワイルドの生きていたサロンの世界が、特にそういうレベルだったのか。
のんびり一週間ぐらいかけて読むのかなあと思っていたのに、あっという間に終盤まで読んでしまった。
福田恒存の翻訳の文体がうまいのもあると思う。
オーブリー・ビアズリーが描いた「サロメ」の絵が、うちの部屋の壁に飾ってあるんだけど……この小説は完全ノータッチだったから、ちょっとした玉手箱を開けた気分でうれしい。
  
「博愛心に富む人間は、人道的なセンスをまったく欠いていますからね」
  
「あなただって認めないわけにはいかないでしょう、ハリー、女性が自己の生涯の最上の時期を男性に捧げてしまうということを」
「まあね、だが、せっかく捧げてくれたものを、こだしに取り戻したがるのもまた女性だからね」
   
いいセリフだ。
 
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欧州の医者はストも起こすしバカンスにも行く

ドイツの心臓センターで研究職として働く女性が、
日本とドイツの勤務実態の違いについて語っています。

この記事にすこし補足します。

 

医学と言えばドイツ語のイメージがありますが、
ドイツは、ビスマルク時代に世界初の公的社会保険制度を
導入した国です。
これが日本の国民皆保険制度のひな形になりましたが、
日本とは大きく違う点があります。

 

ドイツでは、保険会社を通して法定保険に加入します。
そして各家庭では、ホームドクター(家庭医)を決めて、
どんな病気でもまずはホームドクターを受診します。


保険証をホームドクターに預けている家庭も多いようです。

ホームドクターは、いつでも駆け込めるわけではなく、
まずは電話で予約を入れるのが一般的です。
診察の結果、さらに先の病院が必要となれば、
ホームドクターが紹介状や予約をとってくれます。

 

でも紹介された病院がイヤな場合があります。
この時は別の病院を自分で探すこともできますが、ただし、
自分の所属している保険会社が契約している病院しか
選べないというシステムになっています。
日本のようにいつでも、誰でも、どこの病院にでも
かかれるというわけではないのです。

 

冒頭で紹介した記事のなかでは、
ドイツの医者は朝7時半から勤務開始、夕方4時には
終わり、当直は月2−4回。
日本のように、フォローしあって働くことはなく、
個人の仕事は個人で処理するという意識が国民全体に
浸透していて、医者にとっては生活設計しやすいようです。

 

基本的に、患者ファーストでなく、医者ファーストなのです。

 

その最たるものが、ストライキです。
ドイツをはじめ、ヨーロッパでは、
医者でも平気でストライキを起こします。
他の労働者もスト起こすんだから、医者もいいでしょ?
という感覚です。
さすがに救急外来は動き続けるようですが、
外来診療は完全に機能停止します。

 

日本人医師がストライキを起こしたら、日本人総出で、
「人の命を預かる医者が何事か!」と、その「職業倫理」
について大バッシングするでしょう。

 

日本では開業医でもせいぜいお盆休みは4〜5日程度で、
すぐに診療再開してくれます。
でもヨーロッパの医者は夏になると平気で4週間休んで、
バカンスに出掛けてしまいます。

「医療は患者のため」を徹底してくれている日本人とは、
そもそもの価値観も国民性もちがうのです。

学べる部分ももちろん多くあると思いますが、
“あこがれの欧州”の医療システムを日本に導入すれば、

すべてが解決するというのは、まぼろしです。

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