どこが「差別ポスター」なのよ、ふざけんなって。

東京都のパラリンピックPRポスターのコピー
「障がいは言い訳にすぎない。負けたら、自分が弱いだけ」
がネットで炎上して撤去することになった件、

 

[NHK]パラ選手のポスターに「配慮欠く」と批判 都が撤去

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181016/k10011673781000.html


あまりに偽善と浅薄さに満ち満ちていて、
選手に対するこんなに公然とした侮辱がまかり通ることに、
本当に嫌な気分になっている。
小説家までが「あの差別ポスター」なんて言っていて、
目がまわりそうだ。

 

努力では願い叶わない障がいを負って、苦しんでいる人は
もちろんいらっしゃるでしょう、
だけどね、あれは選手自身が自分を鼓舞して立ち上がるための
決意の言葉ですよ。
相当な悩み苦しみがあってのことだろうと想像されるし、
自分の運命を乗り越えるぞという覚悟の表明、腹をくくった、
一人の選手の姿でしょ。
そこがかっこいいからポスターになったはずなのに、
東京都も取り下げてはいけなかったと思いますよ。

 

選手に直接矛先を向けていないフリをするために、
「原文は『パラバトは障がいを言い訳にできない』だったのに
『障がいは言い訳に過ぎない』にした」

とか
「掲示されるまでに誰もチェックしなかったのか」
なんて言って、東京都だけを責めたふりする人々がいるけど、
なんという些末でつまらない読み取り方しかできないんだろう。
コピーは、所属団体を通して本人も確認して完成したものだと
いうし、プロのコピーライターが通行人の心に響きやすいよう
力強い言葉に整えただけのことでしょ!

 

障がいを持つ人が自分を鼓舞する姿を認めない、
公共の場にふさわしくないと言って引き下がらせる、
それが差別だと私は思いますよ。

 

『君たちはどう生きるか』のコペル君のように、御託を並べて

自分の弱さを正当化しながら生きてゆくことが正しいと?
熱血は弱い人を傷つけるから悪なのか?
「がんばれ」「食らいつけ」はパワハラになって当然か?
もう、ほんとに嫌だわ…。

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右も左も、曲解と思い込み!〜テイラー・スウィフトの件

幻冬舎Plusでの連載「オオカミ少女に気をつけろ!」で
テイラー・スウィフトについて書きました。

 

米国の中間選挙を前に、共和党を支持しないことを表明して
話題になっている歌手のテイラー・スウィフトですが、
彼女はこれまで、政治的な発言は一切してこなかったのに、
なぜか極右からも極左からも「ネオナチのアイドル」と認定され、
勝手に寵愛されたり、勝手に罵倒されたりしてきました。
自己都合でなにごとも曲解してしまうこの現象…。
ぜひ読んでみてください。

 

右からも左からも「ネオナチ」認定だった

テイラー・スウィフトが
意見を表明したら、全然違っていた件
http://www.gentosha.jp/articles/-/11375

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女性政治家

先日MXで、女性政治家の必要性について議論した内容が記事としてまとめられています。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181010-00010000-tokyomxv-soci

 

OECDのジェンダーギャップ指数は、虐殺で男性がいない国や、旧ソ連圏で男性の死亡率が高い国なども入っているので、背景を考慮しながら見なければならないけど、日本に「女性」のままの女性政治家が少ないのは問題があるなあと。

だって閣僚級になっていくのは、たいてい、権力に媚びて、女性の着ぐるみを着たおじさんみたいになっちゃった人じゃない? だから、女性的な視点って全然ないように思う。

 

ただ、私も以前は、「“お膳立て”をして女性議員の数だけを増やしても、タレントみたいなのが増えるだけであまり意味がないのでは…?」と思っていた。でも、九州ゴー宣道場で、憲法学者の井上武史先生から、フランスがクオータ制(女性への議席割り当て)を導入した際は「憲法改正」として国民的な議論を行ったという話を聞いて、そういった根本的な議論を経て出来上がった仕組みなら、意義があるのじゃないかと考えるようになりました。

 

 

 

 

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アクセル全開のハズキルーペ

あんまりおっさんみたいな話に乗っかってもなあと思って
ずっと我慢してたけど、話題にしていいですか。

 

ハズキルーペのCMがすごいことになってきた。

 

やっぱり売れてるんだなあ。


最初は菊川怜や、舘ひろしの娘が「キャッ♪」とお尻で
踏んづけて耐久性をアピールしていたけど、
今度は産休明けの武井咲含め、ホステス4人が
「キャッ♪」「キャッ♪」「キャッ♪」「キャッ♪」
とお尻で連打する名シーンが生まれてる・・・。

 

 

しかも武井咲以外はミニスカートである。

このハラスメント糾弾時代に、まあ怖いもの知らず状態で
かっ飛ばしてるなあと思ったら、
あのCM、菊川怜のシリーズから、ハズキルーペの会長が
セリフから衣装からすべて自分で考えて、自分で監督して
いるのだそうだ。
最初の頃の大人しいシリーズはCMクリエイターに任せて
いたものだそうだけど、自社の案を無視されて、まったく
思った通りのものにならないので、腹が立って、
「俺がすべての責任をとるから、今日から俺がやる」
と宣言して会長自ら徹夜でセリフを書いたんだって。

 

なーるーほーどーーーー。
つい、おっさん的目線で、お尻で踏んづけるシーンだけ
見てしまうけど、
実際には40代主婦の購買層にもアピールできていて、
大ヒット商品なんだそうだ。
すごいな。

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雑誌や新聞は「プラットフォーム」じゃないよ〜。

昨夜は9時ぐらいに寝てしまって、4時に起きてMXの「モーニングクロス」。

…のはずが、9時に寝たのに0時に起きてしまい、その後、寝そびれて完全に睡眠不足だった。

番組終了後、取材に出て外で待ち時間を過ごしていたら、猛烈に眠くなって……車運転しない人間でよかった。

 

 

番組のなかで「新潮45」の話をしていたら、
“雑誌は「プラットフォーム」の一つなんだから、ダメなら
潰して、また新しい雑誌を作ればいいじゃないか”

という意見があると聞いた。

 

それってまったく腑に落ちない…。
この深刻な出版不況の時代にそんなに簡単に雑誌を作って
売れるわけがないと思うし、
だいたい、「プラットフォーム」というのは、
『Yahoo! JAPAN』 とか『Facebook』とか『BLOGOS』とか、
よそから「コンテンツ」の提供を受けたりして、それらを
使って人を集めて収入を得ているウェブサービスのことを
あらわす言葉だ。

 

「プラットフォーム」では、一本の原稿に対して、
雑誌や新聞や書籍の出版社のように、企画、編集、執筆、校閲、
文字校正、デザインなどプロの職能を持つ人々の手が入らない。
だから、フェイクニュースが蔓延しても、その責任の所在が
まったく明らかにならなかったり、
二束三文の素人ライターが書いた記事が、さも「オフィシャル」な
もののようになって流れたり、
新聞では一面見出しになっている国際問題があるのに、
ネットニュースではのん気にネコのもふもふ動画だけが見られて
いたり、破滅的な状態になってしまうのだ。

出版媒体と「プラットフォーム」を混同するなんて、あまりに
物事を軽薄に考えすぎているし、
そういう感性こそ、「売れればなんでもいいじゃん」という
無責任な舵取りにつながっていると思う。

 

眠い。きょうはもう寝る。

 

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スウェーデン vs 中国人観光客

スウェーデン・テレビが報じた中国人観光客の映像が面白くて
思わず笑ってしまった。


中国人観光客の一家が、スウェーデンのホテルであまりに横暴な
ふるまいをするので、深夜の路上に放り出された。
どうやら、チェックインの時間を丸無視して12時間も前の深夜2時
にやってきて、ロビーで寝泊まりさせろと言い、仕方がないので
許可したところ、あまりに行儀が悪すぎて警察を呼ばれたようだ。
放り出された中国人一家は、路上にごろごろ寝転んで
「殺してくれえええ!」「これは殺人だあああ!」
などと大声で泣きわめいている。

 

この動画に、スウェーデン・テレビがおもしろおかしくツッコミを
入れて放送。さらに、かねてから業を煮やしていた中国人向けに
「歴史的建造物の前で、大便をしてはいけません」
「ご飯を食べながら、おしっこをしてはいけません」
「私たちは中国のみなさんを歓迎します。でも、態度が悪ければ
お尻を叩きます」

などからかう映像を制作して放送。


すると、この動画が中国で1億3000万回も再生されて、
「反スウェーデン」の声が上がり、中国政府から「人権侵害だ」と
抗議を受けて外交問題に…。

人権侵害て、どの口が言う? って感じだけど、それがスウェーデン
の国家理念の一番痛いところを突く言葉だから使ったんだろう。
結果、スウェーデン・テレビが謝罪したとのことだ。

 

『男女平等・個人尊重・人権尊重』がスウェーデンの国家理念だ。
しかしやはり、
「なんでこんなことする奴らの人権を尊重しなきゃならないの」
と思うのが、理念では統一できない人間の反応ということでは?

移民に寛容にふるまってきたスウェーデンでも、いまは
「男尊女卑が習慣のイスラム圏の人間を、男女平等の我々が受け入れ
てもいいのか?」
というジレンマに陥っている。
スイスの例も、配信中のライジングに書いた通り。

『泉美木蘭のトンデモ見聞録』第98回「男女平等原理主義と不寛容」

  

『多様性』『寛容』とは一体なんだろうと考えさせられる。

スウェーデンは財政難を抱えており、首相が年金支給年齢を75歳に
引き上げると発言したことがある。現に段階的に引き上げられている。
移民を抱えつつの「高福祉」には無理が生じてもいるのだ。

 

 

例の中国人一家は、路上でも大声で騒ぎつづけたので、
最終的にパトカーに乗せられて、10数キロ離れた墓地のそばに
降ろされ、放置されたらしい。
スウェーデンらしいなあと思う。
日本人だったら警察署に連れて帰って、むりやり朝まで面倒を見て
疲弊してしまいそうだ。

 

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過去3年間の表紙で振り返る「新潮45」

幻冬舎plusの連載、「オオカミ少女に気をつけろ!」で
「新潮45」について過去3年間の表紙を眺めながら、
その編集方針とその背景にある社会現象について分析しました。

 

◎「新潮45」が残念な末路に至るまでの、

ここ3年の特集を振り返ったらますます寂しくなった話
http://www.gentosha.jp/articles/-/11264

   

担当編集のSさんに、残念ですよね、この末路は他人事じゃない
気がしてしまいますよね、と言いまくっていたら、
そのままタイトルとしてつけられました。

特に発行部数の変遷をデータで見ていくと、ため息しか出ませんでした。

  

どうぞご高覧ください。

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ドリアン・グレイの肖像

ホームページの更新がまったくめんどうになってしまったから、このブログのデザインをちょっと変えて、告知とかも表示しやすいようにしたくて、そういうのに詳しそうな人にしばらくお任せしてたんだけど、「なんかちょっとそれ無理っぽい」らしい。JUGEMのブログを使ってるから、あんまり自由度が高くないみたいだ。

じゃー、このままでいっか。
ホームページのほうはあんまり最新情報なんかを更新しなくていいようにしたいんだけど…。
   
このごろ仕事で経済書と医療の本ばっかり読んでいて、ロジカルさに疲れてきて、オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』(福田恒存訳)を読みはじめた。これが、序文の芸術論からはじまって衝撃的に面白くて、「幸福な王子」と「サロメ」ぐらいしかつまんでいなかった私は、どうしてこの年齢まで読まなかったのかとすっかり悔やんでしまっている。
   
   
あらすじの前に、やっぱり会話のなかの文章そのものの面白さにまず惹きつけられた。
あたし、めちゃくちゃ背徳的だからなーーー。
「ヘンリー卿」の言い分にドハマりしちゃうんだよなーーー。
  
序盤の失恋女優の自殺に対して、ドリアン・グレイが頭のなかにめぐらせるエゴイズムなんかは、夏目漱石の『こころ』に影響を与えたシーンなんじゃないかな…とふと思った。
  
映画にもなっているけど、これは小説で読んだほうが圧倒的に世界観があじわえると思う。たとえこの小説をそっくりそのまま映画にしても、ヘンリー卿のとめどない会話文が、演劇調になってしまって、そのなかに散りばめられてる名文がまったく頭に入ってこないだろうし…。
     
それにしても、19世紀後半のイギリス貴族には、これほどの教養の高さが当たり前にあり、ランチの席でも、友人との会話でも、このような哲学的議論が当たり前だったのか。いや、ワイルドの生きていたサロンの世界が、特にそういうレベルだったのか。
のんびり一週間ぐらいかけて読むのかなあと思っていたのに、あっという間に終盤まで読んでしまった。
福田恒存の翻訳の文体がうまいのもあると思う。
オーブリー・ビアズリーが描いた「サロメ」の絵が、うちの部屋の壁に飾ってあるんだけど……この小説は完全ノータッチだったから、ちょっとした玉手箱を開けた気分でうれしい。
  
「博愛心に富む人間は、人道的なセンスをまったく欠いていますからね」
  
「あなただって認めないわけにはいかないでしょう、ハリー、女性が自己の生涯の最上の時期を男性に捧げてしまうということを」
「まあね、だが、せっかく捧げてくれたものを、こだしに取り戻したがるのもまた女性だからね」
   
いいセリフだ。
 
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