貼り紙『外国人観光客お断り』のいきさつ。


去年、仕事で中国へ行ったとき、帰りの春秋航空の機内販売で、
ジョークで自撮り棒を買った。
正月、話のネタになるだろうと、実家に持って帰ったら、すかさず
「そんな中国人みたいなこと、みっともないからやめてよ!」
と罵られた私です。

『外国人観光客は目障りだ』という意見が、「差別発言」とか
「排外主義」とされて物議を醸しているそうだけれど、なんで?

「マンションの資産価値が下がるからベランダに布団を干すな」
など、住民の協定をつくるほど美観やマナーにうるさい日本人が、
ジャージ姿で銀座の並木通りを練り歩き、高級店に押し掛けて、
ギャーギャー言いながら爆買いし、地面にスーツケースを広げて
荷物をどさどさ詰め込んでいる外国人観光客の姿を見て、

「まあ、外国人って素敵。大好き。もっと大勢でずっと来てほしい。
母国はさぞ素晴らしいお国柄なのね」


と思っているんだろうか・・・?

「金になるから商売してる人は呼び込んで儲けているんだろうけど、
住民としてはいい加減にしてほしい」


と感じているのがふつうだと思っていた。
というより、そう思っていても、それを本当に言葉にする人が現れたら、
途端に善人マスクをかぶって、PTAみたいにガミガミ怒りはじめるって
ことなのかしら。信用ならない人たちですね。

昨年、ひとりで飲食店をやっている店主から、
『外国人観光客お断り』という張り紙を作りたいので、中国語と英語に
翻訳してくれないか?
と頼まれたことがある。
私には英語力も中国語力もなく、翻訳ツールに頼るレベルなので、
もっと実用的に話せる友人を紹介したんだけど。

店主によると、8席しかない小さな料理屋に、外国人観光客が5、6人で
やってきて席を陣取り、1人前の料理を一皿だけ注文して全員で分けたり、
ビール一杯のみで2時間も居座ったり、困って仕方がないと。
おまけに会計時にディスカウントを要求され、言葉はあまり伝わらないし、
早く帰ってもらいたいしで、言われるまま値引いてしまうこともあるという。

わかるなあ…。
ディスカウントについては、飲み屋でも似たようなことがある。
店頭に値段をきっちり表記しておいても、店内に足を踏み入れるなり
「こっちの言い値で飲ませろ」と強気で迫ってくる外国人はものすごく多い。
強い店員や、語学力のある店員は「NO!」と店側のルールを切り返せる
けれど、それができず、迫られることがストレスに感じて、
押し負けてしまう人もたくさんいる。

また、前述の店は、店主と会話しながら、ほどよく楽しく食べるという
雰囲気があるのだが、外国人観光客がドヤドヤと好き放題に騒いでこれが
崩れてしまい、日本人の常連客が嫌がり、店から離れてしまった…とも。
大規模チェーン店ならばまだしも、小さな個人店でこれをやられたら、
おしまいだ。

このままでは閉店に追い込まれてしまうというレベルまで来た店主は、
『外国人観光客お断り』を宣言することに決めたという。
繁華街でもあり、面と向かって口で追い払うと、酔った勢いで喧嘩越しに
なる客もいるため、店の扉に張り紙することを選んだそうだ。
私は、それでいいと思った。

店主はこうも言っていた。

「常連客だけでなく、新規の客もどんどん入れていきたいと思って、
ネットの飲食店情報サイトに店の情報を載せてみたんだけどね、
それを見て来る日本人の新規客も、また、困った人が多いんだよ…」



えっ、日本人にも? どんな困った人が?
せっかくだから、この続きは、火曜日配信の「ライジング」の連載で
紹介しようと思います。

 
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103万円のパートさん、130万円のパートさん。


学生時代アルバイトしていた地元のファストフード店には、
午前中だけ働く『103万円のパートさん』がいた。
ある時、主力のバイトが突然辞めることになって、少しの間だけ、
みんなで穴埋めすることになり、シフトの希望を出し合った。
そのとき、パートさんが店長にこう言った。

「夕方までは働けますけど、103万円を越えないように調整して下さい」

自分のパート年収が103万円を越えない範囲でなら働く、という意味。
このパートさんには、サラリーマンの夫がおり、税制上、夫の収入との
釣り合いをとることで節税し、家計をやりくりしていた。

・手取りを減らさないために、非課税限度額ぎりぎりの金額で働きたい
・税制上、夫が配偶者控除を受けられる範囲の収入におさめたい
・夫が会社から家族手当を受けており、妻の収入条件には上限がある

もちろんだけど、パートさんも税金を払わなければいけない。
年収から、基礎控除(38万円)と給与所得控除(65万円)=103万円を
差し引いた金額に所得税がかかる。
ということは、収入が103万円以下なら非課税、手取りは減らない。

また、このパートさんの場合、夫が勤務先から家族手当を月額1万円
支給されていたが、この支給要件が「妻の年収が103万円以下」だった。
仮に、年収100万円だったパートさんが、店の都合でシフトを増やし、
年収が105万円になった場合…

105万円-103万円=2万円が妻の所得額。
2万円にかかる所得税率は5%だから、妻のおさめる所得税は2000円。
差し引きして、前年の手取り100万円から、4万8000円の手取り額UP

ところが、夫の勤務先の家族手当支給要件から外れてしまうため、
年額12万円の手当を失う微々たるものだが、住民税も増額。
結局、働いた分だけ損したことになってしまう。

このプラスマイナスを凌駕するだけ妻が働けばよいけれども、
それは今の店では無理。辞めて新しい働き先を探すことになる。
それにこのパートさんの場合、家族の事情があり、簡単に働き方を
変えるわけにはいかなかった。



しばらくアルバイトしていた携帯電話販売店には、
『130万円のパートさん』がいた。

「このままじゃ130万円越えそうなのよ。夫の扶養から外されたら大変。
かと言って、もっと働かせてくれるわけじゃないでしょ……」


このパートさんも、夫がサラリーマン。
これまで夫の社会保険上の扶養となっていたため、健康保険料と
国民年金の保険料が免除されていた。
ところが、年収が130万円を超過すると、この扶養からはずれるため
夫とは別に社会保険に加入し、保険料を自己負担することになる。

健康保険料が月額約5000円。
国民年金保険料が月額約15000円。
所得税や住民税のほかに、合計24万円の負担増に。

また、夫が受けていた配偶者特別控除も、38万円⇒11万円に減額。
自分の所得税、住民税のほか、夫にかかる税金も増額になる。

こうなると、収入130万円未満の時の世帯の手取り金額を上回るには、
妻がもっと働いて、収入を170万円近くまで上げなければならなくなる。
しかし、このパート先では、そこまでの収入アップは不可能。
130万円のパートさんは、「働き方を考えなおす」と言って辞めていった。


今年の10月には、このパートタイマーの厚生年金適用基準が変わり、
一定の条件を満たす勤務条件下では、年収106万円以上になると
夫の扶養からはずれ、厚生年金保険料や健康保険保険料を自己負担
することになる。
『106万円のパートさん』の誕生だ。
よし、それならバリバリ働いて200万、300万と稼いじゃうわ、
みんながキラキラしながらそう言えるというならいいけれど・・・。

富裕層がタワーマンションを買って数千万円、あるいはウン億円の
単位で節税するその一方で、
庶民はこうやって5000円でも1万円でも節税しようと考えている。
安倍首相の言う「妻がパート月収25万円」なんて、ちゃんちゃらおかしい。

 
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10年前の文芸春秋。安倍昭恵夫人の手記に驚いた

古書店でたまたま10年前の『文芸春秋』を見つけて、手にとった。
2006年11月号、ちょうど第一次安倍政権が誕生したときの号だった。

『安倍新内閣を採点する』というページでは、御厨貴東大教授が、
「安倍晋三の誕生は戦前の近衛文麿首相の登場と似ている」
「自民党はじまって以来の翼賛体制総裁選」
「言うことを聞く奴を集める、幼稚園の砂場のボスになりかねない」

などなど的を射た批判を書きまくっていた。
御厨貴さんて、自民党のリベラル派が開催した勉強会に登壇した方
じゃなかった? 近年はあまり強力な批判は展開してなかったのかしら?


項をめくると、シャープ亀山工場誕生を礼賛したカラー特集があった。
「ヤマトタケルにゆかりの深い亀山で、新しい神話が生みだされる」
という見出しで、工場の空撮写真が掲載されていたけれど、
たった10年たらずで、その工場も製造ラインを休止することになり、
経営再建をかけて連日こうも悩み尽くすことになろうとは・・・。
この、シャープ「世界の亀山工場」誘致のために、
うちの地元・三重県は90億円、人口5万人そこそこしかない亀山市も
45億円もの補助金を出したんだよ。
高速道路も新たにドーンと通してさ。
どーーーなっちゃうんだよ、一体・・・。


驚いたのは、『新宰相夫人特別手記』と題された、安倍昭恵夫人の手記
最近は、連日連夜泥酔して布袋兄さんにしなだれかかり、SPに抱えられて
帰宅するなど、だらしない姿が多数報告されているけど・・・。
この方、政治家の奥さんでさえなければ、けっこう面白い人なんでしょうね。
電通勤務時代、安倍首相とのはじめてのデートから、結婚、政治家の妻となる話を、
冗談やウケ狙いのネタをまじえて語っているんだけど、ファーストレディーに
なって浮かれ気味というか、はしゃぎすぎというか、いろいろとディテール細かく
語りすぎてて、これ、脱稿するまでにかなりの失言が削除されただろーなーー・・・と推察。

一番びっくりしたのは、不妊治療を受けていたという話だった。
そっか、そういえば、安倍首相には子供がいないんだったね。
政治家を輩出する名門家系だけに、結婚式のあとは地元の挨拶行脚となり、
港へ行けば大漁旗がバサバサとはためいて大歓迎され、
町に出れば、「晋三の嫁の顔を見たい」という人だかりに囲まれる状態。
そして、その後は・・・
地域全体から、「子供はまだか」と圧力を受ける日々だったそうだ。
不妊治療も受けたが、子供に恵まれることはなく、
安倍首相からは、養子をもらうというのはどうか、という提案もあったが、
割り切れず、育てる自信も持てず、受け入れられなかったと率直な心情を語る。

そのうえで、雅子妃殿下にこんな心情まで寄せていた。

「雅子妃のご様子を拝見していると、われわれとは比較にならない重圧の中、
想像を絶するご苦労があったことと存じます。それでも愛子さまがお生まれになり、
家族ができてずいぶんと救われたのではないでしょうか」

思わず、ため息が出た。
この手記は夫人の視線だけれど、安倍首相だって、跡継ぎに関しては、
相当なプレッシャーを受けたのではないか?
夫人にはとても聞かせられないような、酷いことも言われたかもしれないし、
なんとか受け流して夫人をかばうこともあったのではないかと思う。

そんな体験が自分自身にあって、子宝は思うように授かるものではないのだと、
実感を持って知っているにも関わらず、
皇室に関しては男系男子絶対固執なんだものなあ。
あまりの不条理さに哀しさすら覚えてしまう。

 
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自民党若手議員の「2012年問題」

「自民党内では『安倍バブル』の若手議員が100人以上いて、
これが議員として使えない、自覚のない困ったチャンが多くて頭を抱えている」


以前、こんな話を聞いたことがあった。

民主党の失政からの反動で、自民党が大勝した2012年に初当選し、
そのまま『安倍バブル』に乗った、現在「当選2回以下」の代議士
のことだ。

今売りの週刊ポストにもこのことが「2012年議員問題」として掲載されていた。
現在、自民党には2012年当選組が116名もいるらしい。
問題を起こした2012年組、有名どころのラインナップは――


・育休ゲス不倫&LINE一日400回《私のど真ん中はソナタ》の宮崎謙介(35)
・未公開株トラブル&議員宿舎で未成年男性買春の武藤貴也(36)
・不倫路チュー&入院先の病室で喫煙の中川郁子(57)
・「マスコミを懲らしめるには広告収入をなくすのが一番」の大西英男(69)
・その大西に同調して一緒に怒られた井上貴博(53)
・共産党の志位委員長に「さすがテロ政党!」とヤジを飛ばした山田賢司(49)
・百田尚樹の「沖縄の2紙は潰したほうがいい」発言を擁護した白須賀貴樹(40)



「若手」と言うから30代の未熟な青年というイメージがあったのだけど、
ひとりずつ検索して調べてみると、年齢はまったく関係なかったのでうんざりした。
もう4年もたってるけど「新人議員」という言い方のほうが正しいのかも。
そして、2012年組の自民党困ったちゃん達のパターンはこんな具合らしい。


・政権バブルで当選しているので苦労を知らない。
・政策を勉強しようと必死にかじりつく意欲がない。
・長期安定政権で人数も多いので質問する機会がなく、暇に感じている。
・毎朝8時からの部会には秘書を代理出席させ、自分は重役出勤。
・週末は議員特権を使って交通費無料で地元に帰るが、地方イベントには顔を出さない。
・議員宿舎の一室に同期で集まり、水商売風の女性数人をまじえて飲み会開催。
・特に独身組は合コンばかり。
・フェイスブックやブログに一生懸命写真をアップ。



育休ゲス不倫の宮崎に騙されて婚約し、捨てられたという女性が、
先週、週刊文春に初当選前後の様子を暴露していたのも読んだけど、
のんびり付き合っていたら(…と言っても妻の金子議員と二股されてるんだけど)、
ある日突然、立候補の要請があって、そのままポーンと当選したと思ったら、
突如、室内のクローゼットにドルチェ&ガッバーナやエルメスなどの高級スーツが
何着も並びはじめた、と。
暴露から垣間見られる宮崎のふるまいは、自分を芸能人と勘違いしているかの
ように思えた。
それでいて、議員特権のJR無料パスを使って週末は京都に帰り、
妻の出産間近の様子などをブログにアップしながら、
それをカモフラージュにして女と密会してたんだから、どうしようもない。


自分を芸能人だと思っている議員はいますぐ辞めてほしいし、
フェイスブックやらブログやらに自分の写真を載せて「いいね!」されて喜んでる暇
があったら、政策資料や歴史の史料を読んで勉強したり、自分の恥と向き合いながら、
まじめに考えるということに時間を使ってちゃんと仕事をしてほしい!
年齢的に全然若くない若手議員も、いい年こいて政権バブルなんかに胡坐かいて
偉そうに胸張ってろくでもないこと言ってんじゃねーよ!
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週刊文春「元少年A」の直撃記事が怖すぎる。

今売りの週刊文春に、「元少年A」の現在の姿と直撃取材の様子が
載っていたので読んだけど・・・・・・怖すぎる!!
写真は目線が入っているものの、かつて週刊ポストが公開した
少年時代の顔写真と見比べればだいたい想像がつく。
ずいぶん痩せで頬がこけているが、特徴的な耳たぶはそのままだ。

まったく更生してないし、微塵も反省してないことは「本の出版」という
行為だけでわかったけれど、今回は、記者に声をかけられた時の様子が、
とにかく凶暴・・・というか、キチガイすぎる。
激昂して怒鳴り散らし、載っていた自転車を地面に投げつけると、
片手をコートのポケットに入れ、「何か」を持っていることをにおわせながら、
「命がけで来てんだろ、なあ。命がけで来てんだよな、お前」
と微笑みながらすごむ。
そして、陶酔したような潤んだ目で
「お前、顔と名前、覚えたぞ!」
と怒鳴ったあと、絶叫して記者につかみかかる。
身の危険を感じた記者は、一目散に走って逃げだしたが、
少年Aは全速力で、走って追いかけてきたそうだ。
そのまま1kmも(!)追われて必死で疾走し、なんとか車に飛び込んで、
すぐさま発進して逃げ出したそうだけど、少年Aは車道に身を乗り出し、
記者の顔を鬼の形相で凝視していたそうだ。

こんなのが普通に東京都内のアパートに一人暮らししていて、
電車に乗ってスマホにのめり込みながら繁華街へ向かい、
うろうろ歩いたりして普通に生活しているなんて、本当にやめてほしい。

医療少年院は一体なにを治療したの?
少年Aの更生に取り組んだ関東医療少年院の院長は、
「医療少年院を出てから10年間は成功していたのに、社会の逆風に疲れ、
出版社に乗せられて台無しになった」
と嘆いているそうだ。
普通、そういうのを「成功」とは言わない。
たまたま10年間は本性を現さずにいてくれた、というだけだ。
嘆いてる場合じゃないのでは?

少年Aにナイフで刺されたものの奇跡的に一命をとりとめた被害者女性と、
残酷な方法で殺害された土師淳くんの父親による談話も掲載されており、
どちらも、あまりにもまっとうな意見で、ただただ頷いて読んだ。

やはり、未成年でも野放しにしてはならない人間は存在する、と、
認めなければならないのでは?
川崎の上村遼太くん殺害事件の犯人も、同級生を切り刻んだ佐世保の
女子高生も、このままではいずれ問題を起こすと思うのですが?



 
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保守の精神論は、単なる「神棚のお札」で良いのか?

日曜は、漫画家の小林よしのり先生主催の「ゴー宣道場」
慰安婦問題に関する《日韓合意》についてその是非を議論しました。
ゲストに、社会科教育学者で新しい歴史教科書をつくる会理事の
藤岡信勝先生にお越しいただき、本当にわかりやすく精密な解説を
お聞きすることができました。

私のように、慰安婦問題について
「成人してからまともに考えるようになった人」
「年代的に、慰安婦をめぐって世論が偏っていた時代を知らない人」
にとっても参加しやすく、丁寧に複合的に考えられる道場だったと思います。

私の年代(昭和52年生まれ、三重県育ち)では、暴力的な強制連行があった
ようには教わっていません。
同時に、時代の風潮が完全に左に偏り、慰安婦について発言することに
とてつもない勇気が必要であった頃については、当時から論争されてきた
先生方のお話の範囲から想像することしかできません。

いまは、慰安婦問題については、韓国に対して批判的な論調が当たり前ですが、
問題発生当時は、旧日本軍=超悪者という風潮一色で、
日本軍を擁護するような発言をした人間は、慰安婦をセカンドレイプする
レイプ魔とされ、大臣であっても即座に首が飛び、論壇の発言者ならば、
出版業界等から圧力を受けて仕事を失うような時代。

いまでは考えられないような、その風当たりの過酷な時期を体験していない
世代の私は、ついそれを「昔のこと」ととらえがちですが、
慰安婦問題は、戦後70年にして『勃発20年』なのですよね。
(戦後50年間だれもなにも言わなかった問題が、なぜ突然沸騰するのか?

たったこれだけでも、従軍慰安婦とされる女性たちの証言の不自然さがわかるのですよね)
 
慰安婦問題は、ずっと見てきた方々にとっては「もう20年」と感じられても、
知らない世代にとっては「まだ20年そこそこの話だったのか!」と感じる、
微妙な時期に差し掛かっているのだと思います。
その20年間にも、日米、米韓、中韓のバランス関係は生き物のように変化し、
女性の人権や「性」の捉え方も、異文化のチャンポン状態のなかで変貌し、
過去の歴史上の感覚がわからなくなってゆく。
その都度、手の打ち方を考えていかなければなりません。

けれども、たとえ状況が変化しても、絶対に変わらないのは、

《慰安婦問題の本来の解決とは、なんなのか?》

という問いの答えではないかと思います。
道場後半では、特に、単なる「日韓二国間のケンカ」ではない、
慰安婦問題を始点として渦巻いて見えてくる、主体性なき日本人の姿、
「国防」をすっ飛ばして“米国様の安全保障”にしがみつくニート体質
などに切り込んでゆきました。

「父祖の名誉を踏みにじる人間が、いま戦うことができるのか」
国防についてぼんやりとしか考えていなかった頃の私は、
この言葉を、議論とは別の世界の精神論のように捉えていて、
「保守のお札として、とりあえず神棚の上に置いておく」……
そんな感覚でした。けれども、

《誰が、何を、何のために守るのか?》

ここを肝に据えない、考えさせない教育のなかで育った日本人だからこそ、
自国を守る道をまともに考えることができず、
たとえ批判を浴びても切り拓いていこうという気概も持てず、
堂々とイニシアチブを取って諸外国と渡り合うことなど夢のまた夢、
押しに押されて翻弄されて「とりあえず」の対処で状況を悪化させるばかり。
日本は、『一億総カツアゲ社会』だと思います。

これはなにも外交問題だけでなく、国民の政治家を選ぶ目のなさ、
幼児のような人間でも政治家になれるゆるい土壌の醸成につながり、
そして、「教育」を通して、じわじわと未来の破壊も進んでいるのではと思います。
国民の三大義務のひとつは、「日本を烏合の衆にする教育」ではないはずです…。

事実、慰安婦問題は、日韓《合意》でまったく解決していません。
機会あるたび、また何度でもくり返し、議論しなければならないと思います。
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日刊ゲンダイを高笑いする安倍首相。ふざけすぎてる。

自民党の憲法改正草案についての答弁で、民主党の階猛議員が、

「表現の自由を制限し、言論機関を萎縮させる」
「現に今も安倍政権に批判的なテレビキャスターやコメンテーターが
次々と番組を降板している。民主主義の健全な発展にもマイナスだ」


など質問したシーンを動画で見た。

安倍首相は、笑いながら、

「現在まるで、言論機関が委縮しているかのごときの表現がございました。
これ、まったくしていないと思いますよ?
たとえば今日夕方帰りにですね、日刊ゲンダイでも読んでみてくださいよ。
これが萎縮している姿ですか? 委縮はしないんですよ」


こう言って日刊ゲンダイのコマーシャルをして見せ、
この瞬間、与党側は大爆笑、首相の背後に座っている、
石破氏、麻生氏、それから甘利氏の後任で席に座った石原伸晃氏も
天を仰いでゲラゲラと大笑いしている。
そこへ、誰の声かはわからないけれど、ガラの悪いヤジが飛んだ。

「してねーーーよ! 委縮なんかwwwwwwww」

(議場の雰囲気を伝えるために、語尾に『www』の記号をつけました)


この与党側の勝ち誇った余裕の笑いが、私は頭にきた。
質問の内容も、『報道』も、完全にバカにしているから出てくる、
愉快で愉快でたまらないって感じの高笑いじゃないか!


日刊ゲンダイと言えば「安倍はヒトラー」「ネトウヨはゲシュタポ」
など過激な言い回しと、どぎつい見出しが特徴の夕刊紙。
紙面はエロや競馬など、サラリーマンのお父さん達向けの記事に
かなり面積が割かれているから、私自身は日常的に手に取ることは
ないけど、電車のなかではよく見かける。

日刊ゲンダイが、そういう大衆向けの娯楽要素の強い夕刊紙だから、
安倍も余裕こいて宣伝してやるぜ、といった雰囲気で、
「委縮はしない=どうせとるに足らない夕刊紙」とバカにしているだけだ。

しかも、この笑いのあと、安倍はこう続けた。

「委縮している機関があるならば、具体的に言っていただか
なければわからない」

(名前言ってみろ、今度その報道機関のトップと食事するとき、
『委縮してるように見られてるんじゃねーよ!』と注意する!)


「むしろ、安倍政権を弁護する立場の言論のほうは、なかなか
貫き通しにくい雰囲気にあるという人もいる」

(だから、俺が会食したりゴルフしたりして、お墨付きを与えて、
仲良くして、弁護しやすい環境づくりをしているんだ!)


赤いカッコ内の言葉は、私が読み取った安倍首相の心の声だ。

おまけに安倍は、こういった野党の批判は、
「外国から、まるでそんな国だと誤解されてしまうわけです」
などと言って、テレビカメラに身体を向けて、潔白をアピール。
さも、「お前の質問は迷惑でしかない!」というような跳ね除け方だ。
これを、報道機関が「独裁者」と批判できない日本とは??

報道も報道で、こんな横暴に委縮してる場合じゃないだろ、と頭にくるが、
よく考えたら、委縮ではなく、癒着、なんだな。

産経新聞が、この出来事を受けて、日刊ゲンダイに取材して、
「権力にこびることなく、自由に報道している自負がある」
というコメントを紹介しているのも茶番すぎる。
そもそもこんな取材を新聞どうしがやってることがおかしい。
産経はゲンダイをまともなメディアとして扱ってないことを示すために、
わざわざ取材して、コメントを「掲載してあげた」って感覚だろ?
ふざけすぎてる。
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4月からの『報道ステーション』に大本営メンバーが

古館氏の降板する4月からの『報道ステーション』では、
コメンテーターとして、月曜日から木曜日までの4日間、
ジャーナリストで共同通信客員論説委員の後藤謙次氏
起用されるのだそうだ。

後藤謙次? あれっ、すごく最近、見た名前。

昨日の小林よしのり先生のブログ《権力とマスコミの癒着》
に出てきた、安倍首相と会食している「大本営発表」の
メンバーじゃないか。
あまりにも露骨だ。

首相の一日のスケジュールには目を通したことがなかったけど、
朝日新聞《池上彰の新聞ななめ読み》「安倍氏は誰と食事した?」
皮肉たっぷりな記事でおもしろく感じたので、興味が出て、
今朝は朝日新聞「首相動静」を読んでみた。
昨日は、時事通信社の西沢豊社長、田崎史郎特別解説委員、
渡辺祐司編集局長、阿部正人政治部長と食事していたようだ。
こうしてメディアは首相によって統制されているんだな。

それに、そうだよなあ・・・こういう食事って、時事通信社が取材費
として支払うの? それとも安倍首相のおごりなの?
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感動の辞任劇? 政治家とメディアの作る「印象」。

政治家って、短い文章で大きな印象を作るのが本当に巧みだなあ。
甘利大臣の内閣府での辞任挨拶をテレビで見たけど、
「やせ我慢の美学」という言葉と、
職員が手渡した、赤や黄色の明るい色の花束、
それを抱えて涙ぐむ表情とが絶妙・巧妙にマッチして、
「甘利さんの引き際かっこいい!」と思わせる、美しすぎる仕上がり。

やめてくれよと思うのは、そこへ、
安倍首相に対する尊敬と讃美の言葉が混ぜ込まれていることだ。
ニュースの扱い方やコメントを聞いていても、
「素晴らしき安倍首相と、政権のために身を引いた献身の甘利大臣」
といった印象だけが際立って見えてくるし、それに乗っかって
「それでも安倍政権には突き進んでほしい。甘利さんの功績は大きかった!」
といった趣旨の政権応援コメントがざんざん流されている。

ベッキーをあれだけ追い込んだ手厳しさが、どこにもない。
なんだかうんざりしてきた。

『全米が泣いた! 感動の辞任劇』

そんなCMを見てるような気分だ。
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慰安婦《合意》:韓国世論調査は、慰安婦像の移転反対が70%以上

安倍首相は韓国となにを合意してきたんだろう?

韓国国内の世論調査では、慰安婦像の移転については、
反対が70%以上

挺対協は、慰安婦像の移転について議論すること自体を
「屈辱的で国民の権利を侵害する越権行為だ」
と言って一切の議論を拒絶する空気を作り上げており、
日韓合意なんかなんのこっちゃら、さあ、もっと像を建ててやる!
と息巻いている状態。
韓国は4月に総選挙があるから、朴政権もこういった世論を
なだめることなんかできないだろう。

まったく、あいかわらずみっともない国だなあと思うけれど、
こうなることは、はじめから予想がついていたような。

ところが安倍首相はというと、現在、週刊誌記者の目の前で、
堂々とアサコールを3錠飲んでるようなありさまで、
これに対して「一国の首相がこの状態で大丈夫か?」という
超基本的な重大問題すら口にする人は誰もいない。むしろ、

「安倍ちゃーん、だいじょうぶ? 今度のお休み、ゴルフ行こっ♪
ストレスあんまり溜めちゃ、だめだよっ♪ ありがとう腹痛!」


みたいな、真綿のように包む愛の状態で支えることが暗黙の了解
となっているようだ。なんのために総理やってるのか。

こんなことを言うと「難病の人を差別するな!」と怒る人がいるけど、
他国はそんなやさしさだけで、日本を見てくれてはいない。
首相がストレスに弱い身体を持っているということを露呈するのは、
他国に対して日本の弱点を露呈してるも同じことだと、
国会議員はどうしてもっと堂々と指摘してくれないんだろう。

航空機のパイロットは、身体に問題があれば操縦を許されない。
離陸してから、雲の上で

「なお、当機のパイロットは、難病のためストレスによって下血する
状態にありますが、薬を一回3錠を一日3回、規定量よりも多く飲み、
なんとか我慢しておりますので、ご安心ください。
とにかくストレスに弱い状態ですし、難病ですからみなさま責めないで
くださいませ」


とか、アナウンスが聞こえたら、みんなどう思うわけ〜〜???

「頼むから着陸してくれえええ〜〜〜!!!」

冷や汗たらたらになるか、無事到着した場合は、二度とこの会社の
飛行機乗りたくない…と心理的に考えるのでは…。
総理大臣は、日本国民の命と生活を乗せた巨大な飛行機を操縦している
パイロットなのだから、やはり、ヒューマニズムだけで判断せず、
役職の過酷さにふさわしい状態の人間でなければならないと考えるのが
自然だと、私は思うのだけど…。
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