パワハラ国家と「骨の髄まで官僚」のこと

元財務官僚の女性コメンテーターが、
佐川宣寿氏が「骨の髄まで官僚」で、
自分が防衛ラインとなり、全責任をかぶるのではないか
という見方をしていたけど、
そんな「組織と上司がすべて」の人こそが官僚なんだとは、
はっきりと言い切りたくないなという気持ちになった。

同時に、「現実ってそういうものさ」とクールに言えて
しまう感覚こそが、人がしがらみや権力に巻かれて個を失う
ところなのかなとも思う。

たとえば、前川喜平氏なんかは、官僚時代、
小泉政権の三位一体改革について、
「地方交付税の破綻を埋め合わせるために、
義務教育費国庫負担金という財源が狙われている」
といち早く見抜き、自身でブログを立ち上げ、
猛然と政権批判をして、子どものための財源を守った
過去がある。
そういう人だから「座右の銘は面従腹背」だと言えるの
だろうし、すごい官僚だなと思う。

前川氏ほどの行動を起こさないまでも、同じマインドで
推移を見守りながら面従腹背で働く官僚はいるのでは?
だから「常識が壊された」という言葉を遺して自死に
至ってしまった人が現れたのでは?
三浦瑠麗氏は、それを「人が死ぬほどのことではない」
と言って、その後の批判にいろいろと反論もしていたけど、
やはり、それほどの良心の呵責、国家権力の重圧と戦う
場面に追い込まれ、汚い仕事を背負わされた人間がいる
ということ、その苦渋と嗚咽の生々しさを、
あまりにも単純なスローガンで片付けようとしすぎだろう。
「仕事より命が大事」というような言葉で、
さも人に寄り添うような姿勢を見せながら、
実際にはパワハラ権力志向なのだ。

しかし、日本はやっぱりパワハラ先進国だね。
官邸が率先して公然とパワハラを推奨してみせ、
それに従っているおっさんたちが次々と醜態をさらす。
このパワハラ国家をおかしいと思えず、
平然と擁護してるおっさんたち、もう考えたほうがいいって。

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NHK7時のニュース

NHKの7時のニュース。
自殺した近畿財務局職員の方の遺書の内容が報じられた。
「勝手にやったのではなく、財務省の指示があった」
「決裁文書の調書の部分が詳しすぎると言われ、
上司に書き直しさせられた」
「このままでは自分1人の責任にされてしまう、冷たい」
そして、交渉記録は廃棄したという数々の国会答弁に、
「資料は残しているはずでないことはありえない」
などと数枚に渡って書かれていたのだそうだ。

もうひとつ、驚いたニュースは、文部科学省。
先月、愛知県内の公立中学校で、前川喜平前次官を講師に招き、
近隣住民や保護者も参加して、不登校や夜間中学をテーマ
にした授業が行われたそうなのだが、
文部科学省が、この中学校に対して、教育委員会を通じて
質問メールを送り付け、
「天下り問題で辞任」「出会い系バー通い」などの経緯の
ある人物を道徳教育の場である中学校になぜ招いたのか
その経緯を具体的に答えよ、授業内容の録音をよこせ、
など15項目に渡って問いただしたのだそうだ。

国が直接、学校の授業にいちゃもんをつけて、
録音をよこせと検閲みたいなことを言うなんて、
あっていいことなの?
しかも辞めて民間人となった前川さんの名誉を、読売新聞
みたいな言いがかりで傷つけて中学校を脅して。

授業の参加者によると、夜間中学の必要性について熱弁
されていて勉強になった、政治的な話などはなかったと
いうことだ。そりゃ、あの前川さんの人柄ならそうだろう
なあと思う。
この暴走は異常だよ、異常!

そしてずっと官邸を忖度してきたNHKのニュースが、
いよいよ変わったのだなと思った。

 

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安倍首相の虚偽答弁を政府が認めた?

さきほど、朝日新聞デジタルで菅官房長官の会見の内容が
配信されたのだけど、それによると、官邸は3月5日の時点で、
改竄前の文書の存在について国交省から報告を受けており、
6日には菅官房長官は把握し、安倍首相も承知していたと
いうことだ。

朝日新聞デジタル 
改ざん前の文書、事前把握認める 菅氏「首相も承知」

https://www.asahi.com/articles/ASL3H410LL3HULFA00P.html

安倍首相は国会で虚偽答弁したことになる。
14日の予算委員会では、安倍首相は、文書について
「11日に報告を受けた」と答弁していた。
田崎史郎なんかも、つい1時間ほど前まで、TBSで
「11日か、まだ10日の深夜だったかはわからないけど、
そのぐらいになってはじめて知った」
と一生懸命に擁護していたけど、やっぱり嘘だったんじゃないか。
まさか官邸が、首相だけに一週間近くも事実を黙ってたわけが
あるまいに。
政府が安倍首相の虚偽答弁を認めたことになると思うけど。

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オウム死刑囚の移送

オウム真理教の死刑囚たちが全国に分散移送されて、
死刑執行の準備に入っているということだけど、
どうしても「いまこのタイミングで?」と思ってしまう。

刑が執行されたら、報道は途端にオウム一色になるだろうし、
衝撃と刺激を追うワイドショーとしては、どうしても
死刑囚たちの紹介と、地下鉄サリン事件をふりかえるような

番組内容になるのでは。
そうなると森友公文書改竄に向けられていた追及の目線や、
メディアの取材の手が緩むことになるし、
このタイミングでの死刑に疑義を呈すると、
「オウムをかばう気か?」と言い出すような人が現れて、
また物を言いづらい、変な空気が作られそうだ。
 

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こんな壮大な改竄、官僚が自主的にやるかよ



森友決裁文書、全78ページすべて読み終えたけど、
籠池氏のあの手この手の交渉はさることながら、
担当職員の味わい続けたジレンマの過程があまりに
事細かに綴られていて驚いた。

昨年、自分の作った森友疑獄年表と照らし合わせると、
「だからあの時、まだ国有地なのにボーリングできたのか」
「そのボーリングの結果がここで効力を発揮したのか」
などよくわかった。
 

大阪の私学審から認可妥当の答申が出る過程も、あわせて
もう一度検証しなければならないし、
さらなるゴミが出て弁護士が値引き買い取り交渉に来たあと、
近畿財務局と大阪航空局の中で、対応を検討したと書いてある
が、その詳細も明らかにしてほしい。


また、膨大なゴミの処理に、土地の値段を上回るような予算が

つけられないとなって、建設業者に「場内処分の方向で」と

伝えた会議の記録もあるはずだ。それも出してほしい。
その話を毎日新聞に証言した業者は、翌日に変死している。
死者は1人ではないのだ。

しかし、これだけの量の「ヤバい部分」を削除させられて、
文書の前後のつじつまが合うように文章の書き換えを
させられた職員は、さぞ苦しい思いをしただろう・・・。

そして、よくもまあこれを「書き換え」なんて生易しい表現で
出して来たもんだね。
完全なる改竄、隠蔽だよ。
こんな壮大な公文書改竄、官僚が自主的にやるわけないよ。
そして、「佐川元理財局長の答弁にあわせて」ではなく、
籠池氏の証言にあわせて削ったのではないのかな?

これ読むと「籠池さん、やっぱりちゃんと証言してたんだ」
とも思えてくる。

いろんな人物の名前が登場するけど、
やはり、その影響力の強さをきっちりと書き込まれているのは、
安倍昭恵だった。だめだよ、これは昭恵さんから話を聞かなきゃ。

 

 



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森友学園、疑惑の3日間も説明したほうがよいのでは?

明日の朝、新幹線に乗るまでに上げなきゃならない原稿があり、
かなり切羽詰まっていて、報道にじっくり目を通すことが
できなくて悔しいのですが、

森友学園問題、2015年9月3日から5日までの「疑惑の3日間」も、
国はもうしっかり説明したほうがよろしいのではないですか。

詳しく書いたのはもう一年前の記事だったかと驚愕していますが、

1)安倍首相が、迫田元理財局長と岡本財務省官房長を官邸に呼び、
2)翌朝、近畿財務局9会会議室にて、近畿財務局池田統括管理官と、
大阪航空局、森友学園の建設工事を請け負った建設事務所らが、
土地の埋蔵物の撤去内容について会合を行い、
3)安倍首相が安保法制の審議で紛糾しているさなかに大阪入り、
4)同日、森友学園に国土交通省から6200万円の補助金が決定し、
5)翌日、安倍昭恵夫人が森友学園にて名誉校長就任演説をした

この一連の3日間のことです。
自殺した担当職員は、2日目の近畿財務局での会合に出席している
近畿財務局の池田統括管理官の部下だという情報がありますし、
この会合では、問題の土地から出てきた産廃残土の処理費用について
国から予算がつけられない、「場内処分の方向で協力お願いします」
など話し合われていました。
そして、業者側にはこの時の打ち合わせ記録があるというのに、




国側は、たしか当日9階会議室で会議があったということは認めて
いましたが、「記録は廃棄された」と言ってその内容は明かさない
という方向のままでした。
でももう、「記録はない」「適切に廃棄された」は通用しないと

思います。


<疑惑の3日間>


●2015年9月3日

(14時17分)官邸にて、安倍首相、迫田英明元財務省理財局長
岡本薫明財務省官房長と面会。

※迫田英明氏は現在国税庁長官だが、森友学園が土地を取得した
この時期は、財務省理財局長だった。


●2015年9月4日

(10時ー12時)近畿財務局9階会議室にて、
近畿財務局・池田統括管理官、大阪航空局・高見調整係、
森友学園の小学校建設工事を請け負ったキアラ設計所長、
中道組所長が会合。

問題の土地の埋設物の処理内容や費用について議論し、業者側が
高額な処理費用を提示。


(11時58分)安倍首相、安保法制に関する審議が紛糾している
参院特別委員会を欠席して、羽田空港発全日空21便に搭乗し、
大阪入り。
この件に関して、鴻池議員が「一国の首相としてどういったものか」
と不快感示す。


(12時39分)安倍首相、大阪市中央区の読売テレビ着。
「そこまで言って委員会」の収録に出演。
その後、「情報ライブ ミヤネ屋」に生放送出演。

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(16時7分)安倍首相、今井尚哉筆頭秘書官、実業家の冬柴大氏らと、
大阪市北区の海鮮料理店『かき鐡』にて食事。

 

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●同日

国土交通省「平成27年度サステナブル建築物等先導事業の
採択プロジェクトの決定について」にて、森友学園の小学校
校舎及び体育館が選出され、6200万円の補助金交付が決定。


●2015年9月5日

(午前)安倍昭恵夫人、塚本幼稚園にて名誉校長就任の演説を行う。

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※安倍昭恵氏は、「当日、籠池理事長からむりやり名誉校長として
紹介されて拍手された」などと言っているにも拘わらず、実際には、
この写真のほか、園児との握手風景や、幼稚園バスの前での自身の
記念写真など、合計4枚もの写真をFacebookに投稿し、積極的に
森友学園を宣伝している。

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Apple社が「ナパーム弾の少女」を削除せよと言ってきた

配信中のライジング、「泉美木蘭のトンデモ見聞録」
4週間に渡り、フェイクニュースとジャーナリズムの価値の崩壊、
広告代理店とルールなき欲望の市場万能主義、その末に起き得る
企業による情報統制について書いて
きたのですが、
その結果、その記事そのものが、企業による情報統制に見舞われる
というトンデモが起きました。

1月30日配信の「フェイクニュース事件簿4--企業による情報統制」
では、ベトナム戦争の象徴的な写真「ナパーム弾の少女」を紹介。
過去にFacebook社がこの写真を一律に検閲し、「児童ポルノ」と
認定して削除してしまったという事件についてふれました。



これでは広島長崎の原爆の犠牲者の姿だって規制されるだろう、
一企業の「わが社の規定」で報道写真に対して違反判定や掲載許可
が与えられるのは異常事態だ、

・・・と書いたら、その記事中の「ナパーム弾の少女」が、
「わが社の規定で児童ポルノであるから削除せよ」となりました。

ドワンゴが、スマホ用のニコニコチャンネルアプリ配信のために
提携しているApple社からの指摘だそうで、
従わない場合は、ライジングとスマホアプリの連携を解除すること
になるとのことです。

ドワンゴの担当者としては、記事の内容から考えても児童ポルノ
には当たらないと考えているそうですが、Apple社によるアプリの
配信基準をコントロールする権限がないので、削除する以外に対策
がないのだそうです。


そういうわけで、やむなく、画像を差し替えました。
この件については、また次回のライジングで書きたいと思います。



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有効求人倍率と偏り

「有効求人倍率が伸びた」と言われても、

 

日経新聞 有効求人倍率、17年平均は1.50倍 44年ぶり高水準 

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29HWB_Z20C18A1000000/


「そうか、やっぱりな、景気がいいもんなー!」

という実感ある言葉とは結びつかないのが生活者の感覚だと思う。
離婚して地元に戻った友人(30代半ば女子)は、3カ月近く仕事が決まらず困っていて、本当は正社員で長く勤められる安定した職場を求めていたけど、仕方がないから非正規の契約で…と条件を下げて、探すことにしたようだ。
非正規は、急に契約を切られた経験があるから嫌なんだと最初は言っていたけど、思ったように決まらないから仕方ないわ、と。

総務省の労働力調査を見てみたら、産業者別の就業者状況が目にとまった。
(最新のものがまだ出てなかったので2017年公表のだけど)




※横に長いので途中で切って、整形して二段にした

2008年リーマンショックの強力な影響を受けて以降は、自動的に回復傾向が最近までつづいているけど、やっぱり煽りを受けやすかった建設業や製造業の就業者数は減っているし、人手不足なのが如実に見えてくる。

運輸・郵便業は、2017年のデータがあれば増加してるかもしれないが、ネットショッピングやネットフリマなどが一般化しすぎて、あまりに人手不足で、配達の人がほうほうのていという状態だ。これはデータ以前に、体験からわかること。

それから、医療・福祉。ここに異様に就業者の増加が偏っているのが、気になる。対前年増減が、飛びぬけてプラスになりつづけてるのはこの1業種だけだ。
医療・福祉とあるが、これは実質「介護」のことだ。

手元の社保審の介護関連の資料によると、介護施設の有効求人倍率は、全体平均の2倍以上。非正規率は40%。
訪問介護になると、非正規率が77%、そして就労者の3割以上は、60代だ。



それでもまだまだ足りず、2020年には20万人が不足するので、政府としても予算をつけてなんとか確保せねば、という状態で、あれこれ役人が考えた数字が並んでいる。

少子高齢化と長寿社会の実現によって、否応なく介護業界の需要が増えており、そこに就業者が流れ込んでいく。
しかし、介護の仕事はきつくて、待遇も良いとは言えず、離職率も高い。結果として常に膨大な求人がかけられている。

机上の計算式だけでなく、こういった社会の実態も考慮してデータを見なければ。
有効求人倍率アップ→だから好景気でアベノミクス成功! とは結論づけられないだろう。

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フェイクニュース、ポスト真実考察

2018年も毎週配信のライジング、今年はまず「ポスト真実」「フェイクニュース」の考察を連載していきます。

 

今週はロシア政府系の通信社「スプートニク(旧 The Voice of Russia)」問題。

フランスのマクロン大統領が、プーチン大統領に対して、ロシアの通信社が運営するサイト「スプートニク」「ロシアトゥデイ」がフランス大統領選において自分の陣営を貶めるプロパガンダを行ったと批判しました。

 

このサイト、日本でも日本向けのニュースを扱った「スプートニク日本」としてSNSなどで広まり、大勢の読者を抱えています。その実態と、どのようにフェイクが混入して受け入れられていくのか、そして、その対策や規制について、アメリカ、ドイツなど海外の政府による法規制の例から考えていきます。

 

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1403692

 

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
 …元旦の「朝生」によしもとの芸人・
 ウーマンラッシュアワーの村本が登場し
 「侵略されたら白旗挙げて降参する」
 「尖閣は中国に取られてもいい」などと放言しまくり、
 たちまちネットで炎上した。
 「公(国民を救う)」のために「私(エゴイズム)」
 を超える主体が「個」(覚悟ある個人)ということ
 であり、これこそが『戦争論』のテーマだったが、
 サヨクもネトウヨも読解力がなかった。
 日本人はいつになったら「個」を確立できるのだろうか?

 

※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」
 …「独自言語を開発して会話を始めたロボット、
 フェイスブックが処分」…刺激的な見出しで報じる
 このサイトは「SPUTNIK(スプートニク)」。
 ここはロシアの政府系通信社が運営している
 報道機関だが、ロシア寄りの記事や、他国の大統領選
 プロパガンダだけでなく、これまでさまざまなデマや
 でっち上げ記事を発信・拡散してきた。
 私たちの生活に巧妙に侵入する
 フェイクニュースの恐ろしさとは?

 

※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!
 登美丘高校ダンス部は好き?
 タレントのフィフィをどう思う?
 テレビ番組で一緒に出ていた西田亮介氏の
 意見をどう感じた?
 「敵ながら天晴れ」と言える言論人は?
 ダウンタウン浜田のブラックフェイス問題を
 どう見てる?
 人として不道徳だけれど、表現者としては類い稀な
 才能を持つ人物はどう評価するべき?
 …等々、よしりんの回答や如何に!?


【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第259回
 「個と公、覚悟なき私人主義」

2. しゃべらせてクリ!・第211回
 「ぽっくん画伯の名作自画像、完成ぶぁ~い!
 の巻〈前編〉」

3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第63回
 「フェイクニュース事件簿1
 ~ロシアの通信社“スプートニク”」

4. Q&Aコーナー

5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)

6. 編集後記
 

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1403692

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大企業の広告より、ネット広告に物申せ

昨夜、生放送でフェイクニュース、ポスト真実について話して、
帰りの道すがら、まだ、ぐるぐる考えていたのだけど…


ネット上で、フェイク記事をまき散らすデマサイトについては、
やっぱり、これ以上跋扈させない仕組みを本気で考えないと
マズい状態なんだろうと思う。

一般のネット利用者にとってはもちろん悪影響だし、
新聞記者やテレビ番組の制作者がネットのフェイクを見破れずに
そのまま流用してしまうような段階となると、
メディアの信用性という意味でも、まったくいいことはない。

必死で「右派ニュース」を製造するネトウヨさんも、
なけなしの小銭で、貴重な人生をその程度のことに買われるなんて、
機会損失が大きすぎてあまりにかわいそうだ。
最終的に、もっとも悲惨なブラックバイトになるんじゃないかな。

個人レベルでフェイクを見破るというのも、ずっとはやれない。
いまはそういう見破りに快感を覚えて楽しめる部分があるかも
しれないけれど、焼け石に水でしかないことがわかってくれば、
無駄な作業に感じるようになると思う。
やはり、フェイク記事が成立してしまう仕組みそのものに、
テコ入れしないとだめなんじゃないかな。

元凶は、ネットの広告の仕組みだろう。
ネットは、どこの誰がどんなサイトを作っても、たいした審査なしに
クリック広告を設置できる仕組みになっている。
記事の内容がどうであろうと、アクセス数が上がれば広告をクリック
する確率が増えるから、利益につながっていく。
デマでもなんでも、話題にさえなればいいアフィリエイトブログ、
嘘でもなんでも、特定の目的を達成すればいいフェイクニュースが
成立するのは、この広告の仕組みに支えられている。

だから、真偽や信頼よりも「刺激」や「記事の大量生産で埋め尽くす」
が重要になってしまう。
「炎上」という言葉が流行したことについても、人々が押し寄せて
集団リンチの快楽を味わっているその奥に、広告料で儲けている人間
が必ずいることを考えたほうがいい。

ネットの人々は、大企業の出す広告にはいちいち敏感に文句をつける。
あのコピーは問題がある、あの動画のストーリーは不愉快だ、と。
一方で、デマサイト、フェイクサイトに広告を出稿している企業には
矛先が向かないのはなぜ?

現実には、「大企業が敵だ」と思い込んでいるうちに、その足元に
ひたひたとフェイクの沼ができあがっているのでは?
大企業の広告に物申すよりも、ネット広告に疑問を感じたほうがいい。

そして、ネット広告を出稿する側に、倫理規定を設ける動きがあって
もいいと思う。
悪質なデマサイト、フェイクサイトに広告を出稿してしまったら、
企業のイメージが落ちますよ、と。うちはそういう悪質サイトには
広告が表示されないようにコントロールしていますよ、と。

 

いま大企業は、ネット広告で地雷を踏んでしまう可能性が高いので、

二の足を踏むか、リスク覚悟でやるしかないか、という状態だという。

じゃあどこに出向するのが安全牌かというと…日経新聞ということに

なるのだそうだ。


ファクトチェックの機能を持ちながら、広告出稿をコントロールする
ようなネット広告代理店があれば、大企業から信頼を得られるから、
儲かるビジネスにもなるんじゃないの?

法制度もあっていいと私は思うけど、IT技術は猛烈なスピードで
変化しているから、議論している間に別の仕組みが出来上がって、
置いてけぼりになる可能性が高いと思う。

 

やはり、フェイクニュースが流行するその裏で、一番儲かっている
広告業界に変化が必要かな。

いずれにしろ専門家の議論が必要だと思う。

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