欧州の医者はストも起こすしバカンスにも行く

ドイツの心臓センターで研究職として働く女性が、
日本とドイツの勤務実態の違いについて語っています。

この記事にすこし補足します。

 

医学と言えばドイツ語のイメージがありますが、
ドイツは、ビスマルク時代に世界初の公的社会保険制度を
導入した国です。
これが日本の国民皆保険制度のひな形になりましたが、
日本とは大きく違う点があります。

 

ドイツでは、保険会社を通して法定保険に加入します。
そして各家庭では、ホームドクター(家庭医)を決めて、
どんな病気でもまずはホームドクターを受診します。


保険証をホームドクターに預けている家庭も多いようです。

ホームドクターは、いつでも駆け込めるわけではなく、
まずは電話で予約を入れるのが一般的です。
診察の結果、さらに先の病院が必要となれば、
ホームドクターが紹介状や予約をとってくれます。

 

でも紹介された病院がイヤな場合があります。
この時は別の病院を自分で探すこともできますが、ただし、
自分の所属している保険会社が契約している病院しか
選べないというシステムになっています。
日本のようにいつでも、誰でも、どこの病院にでも
かかれるというわけではないのです。

 

冒頭で紹介した記事のなかでは、
ドイツの医者は朝7時半から勤務開始、夕方4時には
終わり、当直は月2−4回。
日本のように、フォローしあって働くことはなく、
個人の仕事は個人で処理するという意識が国民全体に
浸透していて、医者にとっては生活設計しやすいようです。

 

基本的に、患者ファーストでなく、医者ファーストなのです。

 

その最たるものが、ストライキです。
ドイツをはじめ、ヨーロッパでは、
医者でも平気でストライキを起こします。
他の労働者もスト起こすんだから、医者もいいでしょ?
という感覚です。
さすがに救急外来は動き続けるようですが、
外来診療は完全に機能停止します。

 

日本人医師がストライキを起こしたら、日本人総出で、
「人の命を預かる医者が何事か!」と、その「職業倫理」
について大バッシングするでしょう。

 

日本では開業医でもせいぜいお盆休みは4〜5日程度で、
すぐに診療再開してくれます。
でもヨーロッパの医者は夏になると平気で4週間休んで、
バカンスに出掛けてしまいます。

「医療は患者のため」を徹底してくれている日本人とは、
そもそもの価値観も国民性もちがうのです。

学べる部分ももちろん多くあると思いますが、
“あこがれの欧州”の医療システムを日本に導入すれば、

すべてが解決するというのは、まぼろしです。

日誌 | - | -

東洋経済オンライン

東洋経済で、小泉進次郎議員×松本晃ライザップ新COOの対談記事を書きました。
松本晃さんは、前職がカルビーのカリスマ会長。

 

「若い人が失敗したところで、会社はめったに潰れません。会社を潰すのはトップなんですよ。だから、若い人には自由にやらせてあげて、その代わり、失敗したときには、なぜ失敗したのかをちゃんと学ばせる。負けに不思議の負けはないんだぞ、と」

 

ちなみに「負けに不思議の負けはない」というのは、野球の野村克也監督の言葉を引用されてます。

 

僕たちが「抵抗されても変革をやめない」理由

小泉進次郎×松本晃「100年人生」働き方対談

https://toyokeizai.net/articles/-/235555

日誌 | - | -

1億円の医療費

ある日本人実業家が、仕事でニューヨークを訪れ、
高級ホテルに滞在中、凄まじい腹痛に見舞われて気絶。
気が付くと救急搬送された先の病院で、
すでに緊急手術を受け、ICUに寝かされていた。
動脈に血栓ができて内臓が壊死していく病気で、
死に至る可能性があり、緊急手術は正解。
実業家は命拾いした。
その後、一か月ほど入院したのち、
無事に健康をとりもどして退院となったそうだ。

 

そして、退院時、請求された治療費が

 

1億円。

 

なにかの間違いじゃないかと問いただしたけど、
「これが普通ですけど」。
で、弁護士を入れて話し合って、
なんとか3000万円に負けてもらったんだって。

 

でもこれ、決してアメリカの医者は悪徳だという
単純な話ではない。それが普通、なのだ。
そして医者も「本当に施したい治療ができない」
というジレンマを抱えているそうだ。


日本は高額療養費制度があるから、
高額な治療が必要だということになっても、
年収によって自己負担額の頭打ちが決まっていて、
年収700万ぐらいの人でも9万円ぐらいで済んだりする。

ところが、アメリカは医者が手術をしたくても、
保険会社が査定してOKを出さなければ、実現しない
という壁が…。
そもそも無保険も多いし。

 

各国の医療事情についてこのひと月でいろんな論文や

本を読んだり、体験談を聞いたりしたけど、
なにがなんでもアメリカでだけは病気になるまい、
本当にそう思った……。

 

もちろん1億円請求された人は、高級ホテル宿泊の
金持ちな日本人だから、という印象があったので、
ちゃんとした病院に搬送されてしまい、
ちゃんとした緊急手術をされてしまったわけだけど。
でも手術しなきゃ死んでたわけだしね…。

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El Cantante

2年ぶりぐらいに地元のサルサクラブに顔を出してみた。
ずいぶん顔ぶれが変わっていて知らない人ばかりだったけど、覚えていてくれた人がいて、何曲か踊ってきた。

いつもアイララでスニーカーのままキューバンスタイルぽく踊っていたから、ヒールの高いサルサ・シューズで、くるくる回されながら踊るようなのは久しぶりだった。

 

昨日、生放送が終わって帰宅して、寝しなにサルサ界の大スター歌手エクトル・ラボーの生涯を描いた映画『El Cantante』を観ちゃったんだよ。
もともとここしばらく気分が落ち気味なんだけど、エクトル・ラボーという天才歌手の男の人生が、またあまりに悲哀に覆われていて、ものすごく動揺してグスグスに泣いて歌に浸ってしまった。

 

生まれ故郷のプエルトリコからニューヨークに出たエクトル・ラボーは、出入りしていたラテンクラブですぐに評判になり、FANIA Recordsに引き抜かれる。で、トロンボーンプレイヤーのウィリー・コロンと組んだバンドで超大成功したんだけど。

 

サルサって陽気なラテン音楽……というイメージかもしれないけど、エクトル・ラボーは貧しさから逃れるためにアメリカにすがりついて故郷を出たヒスパニックの哀しみや、カリブの海への想い、栄光の裏側につきまとう孤独なんかを歌い上げていて、聴き入りながら踊っちゃう。そう、サルサって悲しいの。悲しいから好き。

 

映画では、マーク・アンソニーがうまく役に扮しながら歌い上げていた。
特に「Aguanile」のシーンに驚いた。原始宗教的アニミズムな雰囲気を表現してみた歌なのかと思ってたら、あんな悲惨な現実から生まれた曲だったとは……。歌うしかない人生に畏れ入るしかないよ。

 

 

映画のなかでは、本物のルーベン・ブラデスが出てきて、「エクトル・ラボーに捧げる」と前置きしてから、ギター弾き語りで『El Cantante』を歌うシーンがあった。巻き戻して2回聞いてしまった。
もうファンにはたまりません、っていうかファンにしかわからない世界だけど最高です、みたいな。

 

アイララにもFANIAのレコードいっぱいあるから、もっと聞きたいなあ。

 

 

たださ、マーク・アンソニーもいい声だし、好きなサルサ歌手なんだけど、この映画を観てしまうと、そのあと確実に本物のエクトル・ラボーのサルサをしみじみ聞いてしまうでしょ。そうすると、やっぱり本物のほうが格段にいいわ……とつい思ってしまうよね。闇が深すぎるのよ、エル・カンタンテの人生は。

日誌 | - | -

東洋経済オンラインGAFA論インタビュー

東洋経済オンラインで、「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazonの米国テック4社)」に関するシリーズ、ジャーナリストの佐々木俊尚さんへのインタビュー記事が配信されました。

スコット・ギャロウェイ著『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』は相当おもしろい本なので、おすすめしときます。

〇東洋経済オンライン
日本人が治すべき「テクノロジー怖い」症候群
https://toyokeizai.net/articles/-/235385

私自身は「ネットは使わなきゃならないけど、ほんとやだやだ」「GAFAやだ、プライバシーとられるのやだ」という典型的な日本人タイプなのですが、記事を読んでみなさんはどう考えるでしょうか。

日誌 | - | -

幻冬舎plus「ネトウヨ様から来た抗議を分類してみた。心に残る5つのパターン」

昨日の夜からいまのいままで、あれこれファクトチェックがあって、内容を微調整していて、やっと配信なり。
幻冬舎plusでの連載『オオカミ少女に気をつけろ!』

 

「ネトウヨ様から来た抗議を分類してみた。心に残る5つのパターン」
http://www.gentosha.jp/articles/-/11163

 

ライジングの記事を改良しました。
ネトウヨシリーズにかなりの反響がありましたので、
その「反響」をご紹介しています。
そしてネトウヨに対して「タコツボ化」なんてもう広すぎる!
と思ったので、文末で新たな名称を提案しました。

泉美木蘭からのおしらせ | - | -

陰謀論とブラックアウト

明日配信のライジングは、権力と結びついた米国の陰謀論者について書いた。
そういや昔、変な人から
「秘密結社イルミナティが人口削減のために戦争や疫病を起こしている。311の大地震はイルミナティが起こした海底核爆発が原因だ」
というメールがきたことあったっけ。
陰謀論の世界では、たいてい権力者は「敵」とされていたけど、最近は「陰謀と闘う我らがトランプ」とか「この状況を打破できるのは安倍ちゃんしかいない」みたいな、権力と結びついているものが主流になっているから危ないと思う。
陰謀論=フェイクは、議論したくない人々には最大の武器になるのだ。

 

それから、夜になって新たな資料をもらって、幻冬舎plusのネトウヨ原稿に「原発再稼働しないから北海道はブラックアウトしたんだ」というデマについて書き加えたんだけど、北海道電力の管内にある発電所は、泊原発含めて出力調整能力を持っておらず、今回の苫東厚真発電所のように大きな発電所が地震によって脱落した場合は、ほかの発電所もつぎつぎと連鎖的に自動遮断され、送電網破綻による緊急停止は泊原発にも及んでいたそうだ。
つまり、泊原発が稼働していたとしても、ブラックアウトしていたということ。核燃料が原子炉のなかにある状態でブラックアウトするほうが、よっぽど危険じゃないか。

日誌 | - | -

Overland Gallery

上京したときからずっと髪を切ってくれているスタイリストのISAさんが、来週9月12日(水)より表参道のサロンで写真展をひらくそうです。

いつも髪切ってもらいながら写真の話で盛り上がったりするんだよね。

表参道Overlandは、写真を見るだけでもOK。髪を切る場合は、事前に予約がいります。毎週火曜定休。

http://www.overlandhair.com/gallery/

 

 

話が変わるけど、Nickodemus、来日しないかなあ。このFANIAのDJセット、すごく好きできょう仕事しながら4周ぐらいした。アフロとウーゴ・ブランコを混ぜちゃう感じとか、かっこいい。

 

 

この人って、アフロ+ラテンのイメージだけど、サルサもいいんだよね。いまどきの音もいっぱい作ってるけど、サルサ・クラシックみたいなのも混ぜ込んでくるから、「こ、これは使える…」って感じで、私のDJバッグにはNickodemusのセットリストからとった音がけっこう入っている。ひそかなネタ帳なのだった。

 

このごろ、バルカンビートも飽きちゃったよ。

盛り上げるにはバルカンは便利だからいいんだけど、ずっとぶんぱぶんぱしてると、なんだか音に興味がなくなってきちゃうんだよね。不思議だけど。そもそもジプシーの音って、結婚式のようなお祝いごとで演奏するような、チンドン屋的な要素が強いからかもしれない。

やっぱクラシックな音のほうが、長時間聞いていられたり、気持ちよく体を揺らせたりするんじゃないかなあ…。

 

そういうわけで郷愁あふれるエクトル・ラボーとかやっぱりすごくいいんだなと思ってしっとり聞いている最近。

 

 

 

 

DJ MOKUREN | - | -