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東京新聞の「免疫の働きを知ろう」

昨日、日曜日の朝刊をちゃんと読んでいなかったので
さきほど開いたら(東京新聞)、
「免疫の働きを知ろう」というタイトルで見開きの
フルカラー特集がのっていて、おっ、と思った。

 

 

自然免疫と獲得免疫について解説されていて、
「私たちの身のまわりにはたくさんの病原体がいますが、
感染症にかかりにくいのは免疫が働いて健康を守ってくれて
いるからです」
と。

東京新聞がついに集団免疫への第一歩として、
免疫と抗体について解説しはじめたのか?

 

 

と思いきや、添えられたコラムの執筆者は岡田晴恵だった。
そもそもこの特集の参考文献には岡田晴恵の本がずらり。

 

「新型コロナウイルスは…『新型』ですから誰もこのウイルスに
特異的な獲得免疫を持っていません」

 

いやいや。もう1月下旬に日本で最初の感染者が発見されてから
8カ月がたってますがな。
獲得免疫を持っている人もいるし、自然免疫で退治してる人もいる
状況です。

 

「無症状の人も他の人へウイルスを感染させることがあります」

 

いやいや。有症状の人にくらべて無症状の人は感染させる確率は
かなり低く、さらにPCR検査のサイクル数34以上でようやく陽性に
なった人は、感染性のあるウイルスはゼロだというのが明らかに
なっています。(次号のライジングで詳報)

 

「ワクチンの開発が期待されていますが、同じコロナウイルスで
2003年に大きな問題となったSARSのワクチンではウイルスと
闘ってくれるはずの抗体が、逆にウイルスの増殖を促して症状が
悪化するという抗体免疫増強反応が起こって、動物実験の段階で
失敗しています」

 

それは事実なんだけど、散々「コロナは恐ろしいウイルス。ワクチン
ができるのを待ちましょうね」という世界観を作り出しておいて、
次は「ワクチンの恐怖」を煽るという、その手法、やめてほしい。

 

「また、若い人は無症状や軽症が多く活発に行動して、社会に
新型コロナウイルスを広げている可能性も指摘されています。
高齢者に感染が及ぶようになると重症者が急増し、犠牲者が増える
ことになります」

 

無症状や軽症で抗体を持ち、免疫の壁を作っているなら、
それは高齢者を守ることにもつながっているんですよ!

って、東京新聞、これ、せっかく免疫と抗体の特集なのに、
ぜんぜんその意味、なくなってるやん!

 

最後にこの特集、B細胞の作った抗体が、直接ウイルスを攻撃する
ということになっているけど、
正確には、大量製造されてバラバラバラバラッっと撒かれた抗体が、
ウイルスにくっついて、それが、マクロファージや好中球なんかの
自然免疫を呼び寄せて、ウイルスごと食べられちゃうんですよ。
焼き鳥屋の煙みたいに、ウイルスから美味しい煙をもくもく出して、
自然免疫の食欲を増進させて呼び込むんだね。
だから最後は、獲得免疫との連携で、自然免疫が活躍します。

この特集、いろいろ間違ってるわ…。

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