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女と男《8》 女性取締役は1割

今朝の東京新聞に、今年に入って東証一部上場の主要100社で
ようやく女性役員が1割に達したという記事があった。
投資家が起業に対して女性登用を働きかけても、経営陣の
根強い抵抗があるという内容だ。
男性だけで夜の店で暗黙のルールを伝承していたりして、
女性は除外され、女性登用は「最優先事項ではない」という。

マフィアの円卓かいな。

 

欧米には、女性取締役の割合を30〜40%とする目標を
設定して、届かない場合は罰則を課す国もある。
その制度によって、これまで不当に阻止されていた女性の
登用が促進された面もあるようだが、
以前、私が読んだ調査論文では、
単に罰則逃れのために「お飾り」の女性を登用したり、
ひとりの女性が何社もの取締役を掛け持ちしている例
もあると報告されていた。

 

そもそも女性の人材不足ということもあるし、
結局、制度を作ったとしても、男性の側に
「女性に仕事を与えてやらねばならない」
という上から目線の感覚があると、意味がないのだろう。

 

それから、日本の場合は、女性側にも
「そんなに無理して働くよりは……」という感覚が眠っている
場合もあるんじゃないかと思う。
私みたいな断固フリーの人間でも、経済状況によって、
「経済的に頼れたらいいよなあ」と夢想する時があった。

 

昭和世代の母親は、私が子どもの頃、
「女の子は勉強はほどほどにしておいて、勤め先でいい男性を
つかまえて寿退社するのが一番」

とよく言っていた。
でも、大人になってみると現実は全然そんな感じじゃないし、
それって時代的にも感覚的にも古いのではと思うようになる。

 

ただ、私の思春期には、広瀬香美の『ロマンスの神様』や、
平松愛理の『部屋とYシャツと私』のような歌が流行していて、
心の中に「男性をつかまえて寿」という幻想だけがなんとなく
残っていた気がする。
だから経済的基盤が揺らいで、心の断層がズレた時、
私の心の古い地層からそういう感覚が露出したんだろうと
自己分析している。

 

ただし「幻想」と書いたけれど、このような感覚を女性が
一切持っていてはいけない、とまでは私は言えない。
そこはまだ判断できていないところだ。
なにしろ、歌の世界と、寿退社して専業主婦になった人の現実の
大変さは全く異なるものだし、専業主婦を全否定する人を見ると、
それってヤッカミじゃないの、と思ってしまうのが本音なのだ。

 

適齢期の女性を調査すれば「結婚して子供を2〜3人産みたい」
というのが多くの人の本音だ。
女性は子供を産みたいのである。
そして育てることは、孤独ではできない。
お金も必要だし、適した環境、町が必要だ。
男性だけの稼ぎに頼って育てるというのは、すでにかなりの
無理があるというのが今の時代の現実なのだから、
いつまでも「女性に仕事を与えてやる」というマインドでは困る。
女性が余計なヤッカミを受けることなしにすいすいと
力を発揮できるように変わらなければならない。

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