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女と男《7》 恋愛感情と条件 

「この人が好き。だからこの人と一緒にいたい」

と考える人と、

「この人と一緒にいれば、自分の思惑が叶う。だから一緒にいたい」

と考える人がいると思う。

 

両方が混在している人もいるし、
思惑からはじまったのに、変わる人もいると思う。
お見合いから長い愛情がはじまる場合もある。
恋愛・結婚指南の考え方にもどちらもあって、
現代では、一般的には後者が「賢い選択」とされていて、
前者は、相手との関係性に行きづまるような状態になった時、
思いやりの心を復活させるために、投げかけられる言葉だったりする。

 

私の場合は

「ヽ(^▽^*)/〜♡♡♡ 好きい! きゃー、一緒にいるーー♡♡」

と思ったのに、

「うおぉおおぉ・・・ヤバーーーッ! 逃げろーー ΣΣ(; ̄△ ̄)」

ということになるパターンが過去にあって、
振り返るたびに、それってどうなんだと自分で自分に落胆するが、
まずは「この人が好き!」から入るほうだ。
相手を好きになる心に隙があるから、失敗もするが、
それ以外の方法で、恋愛感情を持てないから仕方ない。

 

ところが、こういう感情先走り型の私が、やたらと
「結婚したほうがいいのかなあ」とボヤボヤ思っていたことが
あった。相手がいるわけではなかった。
でも、周囲の人にそう漏らしていた。
結局そのボヤボヤは、「好き!」と思える人が出現してたちまち
雲散霧消してしまったのだが……。

 

最近、その頃のことを振り返って、よくよく考えたのだが、
あれは、経済的な不安の現れだったんだと気が付いた。

当時は、自分が仕事を得ていた取引先の中で、二番目に太かった
広告の会社が解散してしまい、収入が3割減になっていた。
そんなことはフリーランスで生きていれば何度も起きることで、
すべては自分の責任だから、バイトでもなんでもしながら必死で
立て直すしかないのだが、
年齢的な面や、体調の悪さを感じることが多くなったり、
そのちょっと前に、一緒に楽しくやっていた相棒が急死したり、
根本的にかなりの不安があって、心に影響していた時期だった。
それで、

 

「このまま一人でやっていくのは、しんどいかも」

 

という気持ちが生まれていたのだ。
そういう気持ちから出現したのが「結婚したほうがいいのかなあ」。
つまり、「経済的に少しでも頼りになる男性を見つけて、安心を
得ることを
考えたほうがいいのかなあ」という風に思ったんだろう。

 

「好きなこの人と一緒にいたい」という恋愛しかできないのに、
どこにいるかわからない「いたら良さそうな人」を描いたわけだ。
もちろんそんな人はいないわけで……。

 

だから、格差がどんどん広がり、女性の待遇も低い状態で、
付き合う男性の条件として「経済面」を重視する人の気持ちは
わかる。
そうでないと生活を保てなさそうだという不安を、気合や理屈で
解消するのは無理だ。
私のような「無計画・ダ・ノーフューチャー!」は珍獣で、
ある程度は人生の計画をするほうがいいと思う。

 

ただ私の「結婚したほうがいいのかなあ」は現実感がなかった。
過去にもっと凄い貧乏を体験したからかもしれない。
本気の危機になると、ひたすら必死で働いて動くしかないから
悩んでる暇もなくなる。
ボヤボヤと結婚を思い浮かべたのは、
実は、「悩む余裕」から生まれた不安でしかなかった。

 

その後、経済状況はなんとか立て直して、
以前の傾いたアパートから、現在の真っすぐなマンションに引越して、
贅沢はできないけど、とにかく落ち着いて仕事する環境は作った。

 

それから、息子との関係が、当初に想像していたものとは違う展開
になってきた。今は、自分の収入がもっと上がって、自宅と別に、
仕事部屋を借りるぐらいのことができる状態になったなら、
その時もし縁のある人がいれば、生活を共にすることを考えても
いいのかな、という風に考えるようになった。

 

恋愛感情はあっても、とにかく「資金難による吸収合併」のような
形は私は選ばないでおこうと思っている。
大変だけど、貧乏でいいから自立しておきたいのだ。

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