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台風一過

きのうの台風で、伊勢神宮のすぐそばを流れる五十鈴川が
危険水域をこえてしまい、かなり早い段階で集落がまるごと
水に浸かっている映像が流れていた。
友達の家がどうなったのか心配していたけど、
道路から嵩上げしたところに家が建っていたようで、
玄関ぎりぎりのところで水没を逃れたということだった。

   

私の母が住んでいる家のほうも、停電したと連絡があったので、
これは新幹線が再開したらすぐ帰らないといけない状況かと
思っていたけど、無事に復旧したようだ。
母は不安がってLINEを送ってきたり、ローソクつけたと写真を
送って来たりするので、電池を消費しないように言ったけど、
なんだか子供のようになっていて、気になる。

   

台風で予定がいろいろとずれたので、きのうは、
「天皇論『日米激突』」の中で小林先生が名前を挙げておられた
京都大学名誉教授・冨谷至氏が書いた「漢委奴国王」についての
本を読んだ。

漢文や古代中国の役職名が私にとってはとっつきづらくて、
やっと半分まで読んだところだけど、古文書を直接読みくらべ
ながら、定説をとことん疑って、詳細に分析していく様子が、
ものすごく面白かった…。
朝貢のイメージもすっかり変わった。

   

それから、買いっぱなしで忘れていたジャン・コクトーの
『恐るべき子供たち』を見た。
ジャン・コクトーはいろいろ見たり読んだりしたけど、
いまの私はこの作品が一番好きかもしれん。
幼児のまま大きくならざるを得ず、不器用にしか生きられ
ない人間への観察眼が光ってる。
強烈な自己愛に基づく偏愛で、どんどん世界が狭まってゆき、
最後に破綻するというストーリーや、
コクトーらしい、同性愛の風味がちょっと入ってるあやしさも
好きだ。

ただ、序盤、役者が小説のイメージとくらべて「子供」には
見えないというのがあったけど。

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