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藤井聡先生は激しくおもしろかった。

昨日はゴー宣道場。

京都大学教授で、『表現者クライテリオン』編集長の藤井聡先生を

ゲストにお招きして、「日本経済は復活できるのか?」というテーマ。

  

藤井聡先生は、ジェットコースターのような方だった。
畳みかけるように熱く語られたかと思うと、

突如「あほの子」が登場して寸劇が挟み込まれ、

その激しすぎる硬軟の高低差に、笑わされっぱなしだった。

   

アベノミクスの正体は、外国人による消費や投資や、
輸出関連企業などの「外国特需」によるものなんだというお話は、
私が日々の報道や、街の様子から感じることとリンクしているし、
日本の経済は本当に危うい橋を渡っているのだなと思った。

 

公共投資がいかに大切なものかということも、わかりやすく
おもしろいご解説で、よくわかった。

 
都会にタワーマンションがぼこぼこ建ちはじめた頃、
なんでこんなにタワーばかり建てるのかと不思議に思い、
気になって調べたことがあった。
理由は多岐に渡るのだけど、かなり大きいのが「人材不足」
ということだった。
鉄筋コンクリート造のために必要な「鉄筋工」や「型枠職人」
といった人々が、2008年頃からの不動産不況のあおりを受けて
どんどん他業界に転職してしまったという。
それによって、3〜4階ぐらいの低層マンションの建築費が高騰
してしまい、低層マンションなんて割に合わないものはやめて、
広い土地を確保して、超高層のタワーマンションを建てるほうが
よいという方向になっていったのだと。

  

だけど、そうやって建てられたマンションは、外国人が買ったり、
それも「五輪バブル」に乗った投資目的だったり……
あるいは民泊目的だったりして、いかにも危うい気配が漂っている。

  

藤井先生のお話をうかがいながら、ああいう時にこそ、
国がもっと公共投資をして職人を守らなければいけなかったんじゃ
ないかと思った。  

 

外国人労働者についても、やはり「寛容の精神で〜」「多様性が〜」
と言いながら受け入れていこうとする、そのヒューマニズムは、
結局、政府が国内の職人、労働者たちを守らなかった尻ぬぐいを
気持ちよくやるための理由づけとして利用されているだけでは?

  

企業は利益を追求するものだから、一度「人件費を安くできる」と
わかれば、その方式に乗っていくものだと思うし、
「外国人労働者」というのも、国と国との経済の豊かさの差によって
生まれるものだから、多国籍企業が繁栄してグローバリズム一辺倒の
方針が変わらないなら、今後「もっと貧乏な国の人を使いたい」という
考えに走っていくのではないかと不安だ。

そのあたりも、入管法改正、外国人労働者の問題も絡めて、今後もっと
深く勉強できたらと思う。

  

日々の株式のニュースを、わからないなりに眺めながら、
「経済」というのは、数式によってどこかに決定・決着されるものでは
なく、人の心理や、精神状態によっていかようにも流動するものなんだ
なと感じていたんだけど、
藤井先生のお話しをうかがいながら、ますますその流動していく不安定
さを考えるとともに、
「日本とはこういう国なんだ」「日本人とはこういう国民なんだ」
という堂々とした精神性がいかに日本に必要で、だけど失われているもの
なのか、ということを思った。

  

あと、「消費税反対」は“野党の言うこと”っぽいイメージがあるから、
「消費税やむなし論」になりがち、という話になって、
私は、かなり生活密着型で、本気で増税してほしくねえわと必死で
思っていたから、そういう風に見られちゃうのか・・・と
ちょっぴり切なくなった。
さて、お金稼ごうっと。

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