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スウェーデン vs 中国人観光客

スウェーデン・テレビが報じた中国人観光客の映像が面白くて
思わず笑ってしまった。


中国人観光客の一家が、スウェーデンのホテルであまりに横暴な
ふるまいをするので、深夜の路上に放り出された。
どうやら、チェックインの時間を丸無視して12時間も前の深夜2時
にやってきて、ロビーで寝泊まりさせろと言い、仕方がないので
許可したところ、あまりに行儀が悪すぎて警察を呼ばれたようだ。
放り出された中国人一家は、路上にごろごろ寝転んで
「殺してくれえええ!」「これは殺人だあああ!」
などと大声で泣きわめいている。

 

この動画に、スウェーデン・テレビがおもしろおかしくツッコミを
入れて放送。さらに、かねてから業を煮やしていた中国人向けに
「歴史的建造物の前で、大便をしてはいけません」
「ご飯を食べながら、おしっこをしてはいけません」
「私たちは中国のみなさんを歓迎します。でも、態度が悪ければ
お尻を叩きます」

などからかう映像を制作して放送。


すると、この動画が中国で1億3000万回も再生されて、
「反スウェーデン」の声が上がり、中国政府から「人権侵害だ」と
抗議を受けて外交問題に…。

人権侵害て、どの口が言う? って感じだけど、それがスウェーデン
の国家理念の一番痛いところを突く言葉だから使ったんだろう。
結果、スウェーデン・テレビが謝罪したとのことだ。

 

『男女平等・個人尊重・人権尊重』がスウェーデンの国家理念だ。
しかしやはり、
「なんでこんなことする奴らの人権を尊重しなきゃならないの」
と思うのが、理念では統一できない人間の反応ということでは?

移民に寛容にふるまってきたスウェーデンでも、いまは
「男尊女卑が習慣のイスラム圏の人間を、男女平等の我々が受け入れ
てもいいのか?」
というジレンマに陥っている。
スイスの例も、配信中のライジングに書いた通り。

『泉美木蘭のトンデモ見聞録』第98回「男女平等原理主義と不寛容」

  

『多様性』『寛容』とは一体なんだろうと考えさせられる。

スウェーデンは財政難を抱えており、首相が年金支給年齢を75歳に
引き上げると発言したことがある。現に段階的に引き上げられている。
移民を抱えつつの「高福祉」には無理が生じてもいるのだ。

 

 

例の中国人一家は、路上でも大声で騒ぎつづけたので、
最終的にパトカーに乗せられて、10数キロ離れた墓地のそばに
降ろされ、放置されたらしい。
スウェーデンらしいなあと思う。
日本人だったら警察署に連れて帰って、むりやり朝まで面倒を見て
疲弊してしまいそうだ。

 

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