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「読めない・考えられない人に合わせる世界」

ジョン・ウォーターズの「女性の家に行って、彼女の部屋にまともな本がなかったら、そいつとは寝るな」という言葉がずっと心に残っていて、いつ頃からだったか(離婚してからだけど)、自分の実感も伴って「新聞をとっていない男とは付き合わないほうがいいな」としばらく本気で思っていた。新聞に限らないけど。

でも、どういう本を読んでいる人なのかな、欲望渦巻く夜はなんだって過ごせるにしても、すっかり朝になった時、朝食をとりながら会話のできる人だろうかというところは、考えたほうがいいんじゃないかと。

で、考察の結果、やっぱり今も思っている。

だけど、そもそももう新聞も本も読む人なんてあんまりいないし、スマホの動画が楽しくて活字なんか読んでらんないよっていう人のほうが多いのに、そんなこと言ってたらめんどくさい人だとしか思われない。

 

きのう配信のライジングの連載は「読めない・考えられない人に合わせる世界」というタイトルで、現代人の傾向と今後のことを書いています。

半世紀前の文庫本、稲垣足穂「一千一秒物語」と、2009年64刷のバルザック「ゴリオ爺さん」を重ねると…

 

(詳しくは記事で!)

 

今年2月に、自宅の持ち物を写真で撮ると、即査定金額が表示され、現金が振り込まれる"オンライン質屋サービス"『CASH』を開発した光本勇介氏を取材したのですが、その時の言葉が非常に印象的でした。

「これからのテーマは思考停止です」と。

 

その時の記事→ https://toyokeizai.net/articles/-/210613 (東洋経済オンライン)

 

光本氏の『CASH』がDMM社に70億円で買収された時は編集者ともども相当驚いて(買収発表の前日も、尖がった起業家4人のトークショーがあり、取材同行していたのに、一言も触れられなかったから余計に)、「ああ…世の中そうなっていくんだな…」と感じていたけれど、急激に、加速度的に「そうなっていく」様子にこのごろ目眩を覚えたりもします。

 

小林よしのりライジング NO.277

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1629699


【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…麻原彰晃(本名・松本智津夫)の死刑が執行され、
これでオウム事件も大きな一区切りがついたと
思っていたら、その遺骨をめぐっておかしな争いが
勃発して、たちまち新たな騒動が始まってしまった。
麻原は死刑執行直前、自分の遺体の引き取り人に
四女を指名していたという。
死の直前、麻原は何を考えていたのか?

 

※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」
…「高齢化、高齢化」と、物心ついた頃から延々と
聞かされつづけてきたので、新聞の文字がどんどん
大きく丸っこくなっていくのも、文芸誌の
拡大サイズ版が発売されたときも、
「お年寄りが増えたから、目にやさしい本づくりを
しないといけないんだな」なんて、ふわっと
考えていただけだった。しかし、事態はもっと深刻だ。
読めない・考えられない人に合わせる世界
…その先にある未来とは?

 

※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!
今期のドラマで注目している作品や女優は?
人里離れたお寺で育った先生は、今でも小動物や虫を
平気で触れる?
同世代の活躍に刺激を受けた経験はある?
教養とは何?
先生にとって30代とはどんな年だった?
被災地に千羽鶴を送ることをどう思う?
小室圭さんの留学の理由は?
…等々、よしりんの回答や如何に!?

 

【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第285回
「麻原遺骨騒動の奇妙さ」

2. しゃべらせてクリ!・第234回
「真夏のビーチで美人にかしずくぶぁい!の巻〈前編〉」

3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第89回
「読めない・考えられない人に合わせる世界」

4. Q&Aコーナー

5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)

6. 編集後記

 

 

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