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「オオカミ少女」とクリーンを極めたセクハラ論

幻冬舎plusで連載中の「オオカミ少女に気をつけろ」、
ファクトチェックのレポートの回が配信されました。
http://www.gentosha.jp/articles/-/10253
この連載、次回からライジングの「トンデモ見聞録」
とは別の新レポートが続々登場します。
私は大変なことになってますがお楽しみください。

 



ところで幻冬舎plusに掲載されていた、山口真由さんの
「どこからセクハラ?」というコラムがおもしろかった。

セクハラについてクリーンを極めたアメリカでは、
オフィスとキャンパスでのセクハラに厳しくなり、
「女性がイヤと言えば、たとえ良好な恋愛関係だったとしても、
さかのぼってアウト」
と考えられるらしい。

さかのぼってアウト。
これ、慰安婦問題もそうだと思うけれど、いまの日本のセクハラ
叩きのなかにも流れているものだと思う。
「30年前、自己が確立していない10代のころにバイト先の上司
からささやかれた性的な言葉が忘れられない」
とか、
「15年前、親睦会の帰りに車のなかで上司に突然手を握られ、
かわいいと思っていたなどと言われて…」
とか。

また、山口さんのコラムのなかで紹介されている、アメリカの
大学生カップルの結末には驚愕した。
お互いに好意を持って恋愛関係を結び、
体の関係をもったにも
関わらず、家庭の宗教上の
理由によって、彼女が両親から激しく
叱咤されてしまい、「私はレイプされた」と言ってしまう。
そして、彼氏は退学処分に…。

自分の恋愛感情や本能、事情、経緯が絡み合って起きたこと、
みずからそうしたことのはずなのに、
あとから叩きこまれた観念によって、自分は被害者だと言って
しまう、そこに「裁定」を下す社会が覆いかぶさる。



山口さんは、法律的な見地からも、セクハラにおいては、
どこまでOKでどこからアウトかのラインがきわめて曖昧で、
世の中の空気感で、「加害者」が社会的に抹殺されるという
極めて重い制裁を受ける状態は公平なのか、
と冷静に分析している。


偏差値自慢には「ほぇぇ…」という気持ちで眺めることが
多かったけど、
米国の事情を知る法律家としてのコラムは
勉強になるところが多かった。


 

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