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美術館とアブサン

休日もクリスマスも関係なくまじめに原稿を書いているわたしは、

明日もまじめな編集者と取材して過ごすのさ。


昨日は来年から一緒に本づくりをしていただく方々との顔合わせ。
美術評論家のMさんには、海外の巨大な絵画作品を日本に輸送する
プロチームの存在など、面白い話をいろいろ聞かせてもらった。

輸送は、飛行機だと墜落する可能性があるから船で運ぶんだって。
「船も沈没するんじゃないんですか?」と聞いたら、


「海に沈んだのなら回収できる可能性が高いし、修復する技術も
あるけど、空で爆発して燃えてしまったら終わりですからねー」

 

な、なるほど!

Mさんは日本の文化の貧困をとても嘆いていた。
ヨーロッパの美術館は、常設展が重視されていて、その美術館が
どんな作品を所蔵しているのかが美術館の価値となっているけど、
日本は常設展には興味が向けられず、広告代理店による企画展で
呼び込んでいる状態だと。
そもそも所蔵品を持たない美術館も出てきて、「美術館」という
意味合いが変わってきている、と。

その象徴が六本木ヒルズの森美術館かも。
常設展がないもんね。
「美術に特化したイベントスペース」と考えれば、それはそれで、
ある形だと思うし、いろんな作品を集めて展示してくれるのは、
良いことだとは思う。
現代美術や、若い人の作品を応援するのにも向いている場所だ。
でも、たしかに「美術館」というものの役割を思ったとき、
企画頼みの美術館ばかりになると、
「売上げにならないものは展示できない」
というコストカットの考えに容易に結びついてしまうし、
それは美術館の衰退、文化の衰退と地続きなのだろう。

 

はじめてアブサンというお酒を飲ませてもらった。
グラスの上に穴のあいた装飾スプーンを置き、
そこに角砂糖をのせる。
ガラスのウォーターサーバーから水滴をぴたぴたと
落とし、ドリップする。
薬草のリキュールなんだそうだ。
ペルノみたいな味だった。
はまる人が増えてフランスで一度醸造禁止になった
んだってさ。


お洒落なもんがあるなあ。

全員ばんばんハグで挨拶して、ばんばんハグして帰る、
ラテンのうちの店ではなかなかこの優雅さはないわ。

社会見学した気分で帰宅した。

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