<< ライジングは伊藤詩織『Black Box』 | main | そのパワーで殴り込む場所はほかにある >>

山尾志桜里議員と倉持麟太郎弁護士の件について

山尾志桜里議員が倉持麟太郎弁護士を政策顧問に起用した件について、

メディア各社から取材の依頼をいただいています。

個別のご要望には応じられませんが、少しだけ書いておきます。

 

「なぜ山尾議員は倉持弁護士を誰よりも必要としているのか

2人が一致する政策の考え方とはなんなのか」

 

喫緊の課題は、憲法改正です。

安倍政権の憲法改正案の発議が現実的になっています。

最短のスケジュールでは、来年の夏に発議、その2か月後には国民投票です。

 

安倍政権の改憲案…「戦力不保持」のままで「自衛隊を明記」するのは、

「究極の護憲」であり「戦後レジームの完成」です。

自衛隊は、戦力を持たない組織のまま、集団的自衛権によって米軍の指揮下

におかれ戦場に連れ出されることになってしまいます。

 

この“立憲主義破壊”の安倍改憲案にストップをかけるには、

新たにまともな憲法改正案を出して、議論をしなければなりません。

護憲派左翼のように、ただ「反対反対!」と叫んで国民運動を起こしても、

発議されればその時点で終わりなのです。

いまの政権与党は議論をしませんから、安倍改憲案に賛成して発議し、

国民もよくわからないまま賛成するだけです。

政権もそれをわかっていて、議論しなくて済むうちに憲法改正してしまえ

という考えがあるのです。


憲法改正は、9条だけ変えれば済む話ではありません。

例えば、9条を変えて、自衛隊に戦力を持たせるなら、軍法に順ずる

特別な裁判所を創設する必要があるでしょうし、そうなると、76条2号が

引っかかってきます。

このあたりは、ゴー宣道場や、朝日新聞WEBRONZAの倉持麟太郎氏本人

のブログに詳しいです。

 

交戦権のまどろみー―9条を殺したのは誰か

https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jokj19gj7-3237#_3237

 

安倍改憲の欺瞞を問い、「倉持改憲」を提案する

http://webronza.asahi.com/politics/articles/2017062600004.html

 

憲法のどの条文を、どう変えるのか、それに伴ってどんな法整備や、

機関の創設が必要なのか。

大至急論点整理を行い、議論に持ち込む必要がありますが、

それをできるのは、現国会議員では山尾志桜里氏であり、

そのブレーンとして広範囲に及ぶ知識を持ち、これまで長時間の議論を

積み重ね、また、有力な憲法学者の知見をまとめるために全国をまわって

いるのは倉持麟太郎氏です。

そこには膨大な知識と情報、議論の積み重ねと共有があります。

「なにもこの人にしなくても。ほかにもいないの?」

というような、すげ替え可能な人材ではないのです。

 

先週の日曜日にも、山尾志桜里議員、倉持麟太郎弁護士をまじえて、

食事をしながら打ち合わせをする場を持ちましたが、

二人の憲法に関する知見と議論の強さ、公のために熱意を持って動く

力は並外れています。

だけど、その姿を多くの人々は知りません。

公のために仕事をしている姿を見たことがないので、

「そうまでして一緒にいたいのか」と昼のメロドラマの世界観だけで

下衆の勘繰りをしてしまうのでしょう。

そこには、山尾志桜里氏が「女性だから」不当に好奇の視線を浴びせ

られている実態もあると思います。


公私混同させて、有能な議員をゲスな下半身の話題で貶めながら、

一方で斜にかまえて「まともな政治家がいない」と文句だけ言うような

「八つ墓村」的な風潮から脱却して、

能力ある政治家を見抜いて「育てる」という感覚を持ち、

もっと「公的議論」に目を向けられる社会になればと思います。

 

泉美木蘭からのおしらせ | - | -