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東浩紀『弱いつながり』を読んだ

次回のゴー宣道場でご一緒する東浩紀さんの『弱いつながり』
読みました。
東氏のことはほとんど存じ上げなく、これがはじめて読む本です。
読めば読むほど、すごく変な感覚になりました。
まるで、ネットがもっと発達した未来の世界の若者が書いた本を
読んでいるような・・・。

世の中
そんなに「グーグル検索がすべて」になっていたのかー!
と、びっくり仰天。
たしかに私も検索は頻繁に利用しますが、検索する目的は、
あくまでも
「情報の糸口を探すこと」でした。
目的地の最寄駅はどこなのかを調べる。
交通機関や参考施設などを『利用する方法』を調べる。
単純にその時ネットで話題になっている写真をチラ見する。
ネットですべてが済むということなんて、ありえないというのが
私のなかの常識だったので、行ったことのない場所すら

「Googleのストリートビューで満足して、旅行にも行かない若者が多い」

という話には仰天してしまいました。

たとえば私は、最近、石垣島へ旅行にいったのですが、その時も、
「石垣島までの航空券最安値を調べる検索」はしたものの、
あとは石垣島についてから、宿の人に聞いてレンタカーを借りに行ったり、
レンタカー屋のお兄さんに、ダイビングできるところを教えてもらったり、
ダイビングのインストラクターさんに、島の飲食店を何軒か教わったり、
他島への船のりばや、島の回り方のポイントを教えてもらって、
計画を組み立てたりしました。

そのほうが、自分ひとりで知らない土地の計画を
ゴソゴソ立てるよりも、
早いし、めんどくさくないし、確実だし、面白いからです。

でも、これが、今の若者から見れば、古いってことですよね・・・・!!!
「石垣島なんかわざわざ行かなくても、ネットで写真が見れるぜ!」って!?

若者が旅行に行かないのは、単に収入の問題だと思っていたので、
どれだけ感性が退化してるんだろうか、どれだけ狭くて損な生き方を
しているんだろうか不安になってきました。
それで、東氏がしきりに強調されている

「ネット検索で見つかる情報よりも、現地で体験して得られる情報のほうが
何万倍も凄い」

といった言葉が、

(そ、そんなの当たり前だと思ってた・・・
世の中、そこをわざわざ言わなきゃならない状態になってたなんて・・・)

といった感覚でとらえることになり、この本そのものが、
物凄くITの発達した未来の若者による、不思議な著書のように
思えてきたのでした。

しかし実際、このような「弱いつながり」の中に生きる若者たちが、
LINE殺人のような「理解に苦しむ」犯罪を起こすのだから、
驚いている場合ではないのかもと思った次第です。

 
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