IQの高すぎる若者の話を聞いた

取材で本郷の東京大学へ。
キャンパス広くて迷う可能性あるし、歩くだけで死ぬかもしれないから、

水分持参で出掛けたんだけど、涼しい部屋にいたのに、

取材中、目眩に襲われて視界が白くなって危なかった。
思ってるより多めに水分補給したほうがいいね。
IQの高すぎる若者の話をずっと聞いていたので、脳みそが
力んでいたのかもしれないけど。

 

Google、Facebookの話を中心にうかがったんだけど、
そりゃ今の時点ではGoogleに勝てる気はしませんけども、
あの業界は10年後はわかりませんから、と言ってのけて、
日本人の特性と能力を結集させて、米国ネット企業を倒そう
と考えてるようで、凄い人がいるんだなあと思った。

 

アインシュタインの相対性理論よりも、現代の先進国が抱える
社会問題のほうがずっと難しい、だから、そこに取り組める
仕事を選びましたと言っていた。
はああっ、どうかよろしくお願いします、という気分になった。

日誌 | - | -

GAFAの本能狙い撃ち

このところ、「自己増殖していく資本主義とは?」
「高度経済社会に過剰適応していく人間とは?」
というテーマの対談記事を週に2本も3本もやっていて、
シュンペーターの
「資本主義は経済的成功ゆえに文化的に崩壊する」
という意味の言葉がずっしり重くのしかかってくるのを
ひしひしと感じつづけている。

経済って、数式や数値上の効率じゃなくて、
もっと哲学や、その国の歴史観を持って語らなきゃ
いけないんものなんじゃないの、って。
毎回はげしく勉強になっているんだけど、
一方で絶望感でいっぱいになったりもするよね。

 

そして、Apple社に忖度したドワンゴの検閲や、
「ナパーム弾の少女」の児童ポルノ判定、
Facebookでドラクロワの「民衆を導く自由の女神」が
ポルノ画判定されるなどトンデモニュースが相次ぐので、
アメリカの経営学の教授が書いた本を読みはじめたら、
すでに世界は、「GAFA」に支配されて創り変えられて
しまってる、と。

GAFAってのは、Google、Apple、facebook、amazonの
4大ネット起業のことで、私が読んでいる本のなかでは
「四騎士」と表現されているんだけど。


四騎士ってのは、ヨハネの黙示録のなかに書かれている
7つの封印のうち、4つの封印が解かれて現れる4人のこと。
地上の4分の1を支配し、剣と飢餓と死と獣によって、
「地上の人間を殺す権威」を与えられている存在だ。


もう国家もくそもない、ネット企業が「神」状態。

「グローバル!」「アップル万歳!」と調子乗せられて

いった終末は・・・だよね…。

 

で、現代の四騎士GAFAは、
人間の「脳」と「心」と「性器」を狙い撃ちすることで
肥え太っているんだそうだよ。
現代人はGAFAの提供サービスに本能すら明け渡した、と。
読むんじゃなかったと思いながら、最後まで読んで、
またそのうちに何らかの記事に還元しますよね。これは。

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『権力の「背信」』(朝日新聞取材班)

昭和枯れすすきって言われると、うちのアパート、本当に枯れすすき然としてるもんだから、「そうだけど?」みたいな感じで、今後はある意味特権的にタオルケットとアイスノンで大都会東京の熱帯夜を生き抜いてゆけばよいのだと自信がついた。
だって私はアスファルトに生える雑草だから(キラッ)。

 

ところでまだ全部読めてないけど、この本おもしろい。

 

『権力の「背信」』(朝日新聞取材班)

https://amzn.to/2uJmWcf

 

森友も加計も、発端から現在進行形の疑惑まで全部網羅されてるよ。
なつかしの「コンニャク会見」のショットにはちょっと笑ってしまった。
どこぞの提灯持ちの書いた本は、どこぞの自民党に大量購入されて9万部とのことだけど、こういう本が自然にいっぱい売れている世の中のほうが、絶対的にまともだと思う。

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「読めない・考えられない人に合わせる世界」

ジョン・ウォーターズの「女性の家に行って、彼女の部屋にまともな本がなかったら、そいつとは寝るな」という言葉がずっと心に残っていて、いつ頃からだったか(離婚してからだけど)、自分の実感も伴って「新聞をとっていない男とは付き合わないほうがいいな」としばらく本気で思っていた。新聞に限らないけど。

でも、どういう本を読んでいる人なのかな、欲望渦巻く夜はなんだって過ごせるにしても、すっかり朝になった時、朝食をとりながら会話のできる人だろうかというところは、考えたほうがいいんじゃないかと。

で、考察の結果、やっぱり今も思っている。

だけど、そもそももう新聞も本も読む人なんてあんまりいないし、スマホの動画が楽しくて活字なんか読んでらんないよっていう人のほうが多いのに、そんなこと言ってたらめんどくさい人だとしか思われない。

 

きのう配信のライジングの連載は「読めない・考えられない人に合わせる世界」というタイトルで、現代人の傾向と今後のことを書いています。

半世紀前の文庫本、稲垣足穂「一千一秒物語」と、2009年64刷のバルザック「ゴリオ爺さん」を重ねると…

 

(詳しくは記事で!)

 

今年2月に、自宅の持ち物を写真で撮ると、即査定金額が表示され、現金が振り込まれる"オンライン質屋サービス"『CASH』を開発した光本勇介氏を取材したのですが、その時の言葉が非常に印象的でした。

「これからのテーマは思考停止です」と。

 

その時の記事→ https://toyokeizai.net/articles/-/210613 (東洋経済オンライン)

 

光本氏の『CASH』がDMM社に70億円で買収された時は編集者ともども相当驚いて(買収発表の前日も、尖がった起業家4人のトークショーがあり、取材同行していたのに、一言も触れられなかったから余計に)、「ああ…世の中そうなっていくんだな…」と感じていたけれど、急激に、加速度的に「そうなっていく」様子にこのごろ目眩を覚えたりもします。

 

小林よしのりライジング NO.277

http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1629699


【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…麻原彰晃(本名・松本智津夫)の死刑が執行され、
これでオウム事件も大きな一区切りがついたと
思っていたら、その遺骨をめぐっておかしな争いが
勃発して、たちまち新たな騒動が始まってしまった。
麻原は死刑執行直前、自分の遺体の引き取り人に
四女を指名していたという。
死の直前、麻原は何を考えていたのか?

 

※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」
…「高齢化、高齢化」と、物心ついた頃から延々と
聞かされつづけてきたので、新聞の文字がどんどん
大きく丸っこくなっていくのも、文芸誌の
拡大サイズ版が発売されたときも、
「お年寄りが増えたから、目にやさしい本づくりを
しないといけないんだな」なんて、ふわっと
考えていただけだった。しかし、事態はもっと深刻だ。
読めない・考えられない人に合わせる世界
…その先にある未来とは?

 

※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!
今期のドラマで注目している作品や女優は?
人里離れたお寺で育った先生は、今でも小動物や虫を
平気で触れる?
同世代の活躍に刺激を受けた経験はある?
教養とは何?
先生にとって30代とはどんな年だった?
被災地に千羽鶴を送ることをどう思う?
小室圭さんの留学の理由は?
…等々、よしりんの回答や如何に!?

 

【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第285回
「麻原遺骨騒動の奇妙さ」

2. しゃべらせてクリ!・第234回
「真夏のビーチで美人にかしずくぶぁい!の巻〈前編〉」

3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第89回
「読めない・考えられない人に合わせる世界」

4. Q&Aコーナー

5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)

6. 編集後記

 

 

泉美木蘭からのおしらせ | - | -

タオルケットとアイスノン

タオルケットとアイスノンの昭和の睡眠ダブルセットで猛暑を乗り切っている私は、アナクロニズムどころか古代人かも……。
いやいや、アイスノン最高だよ。
だってさ、なんだかエアコン効かないんだよね。
土も木もない、照りつけるだけの都会で木造アパートってのが、もう無理があるんだろうね。隣のおじさんが死んでたのもよくわかるよ…。

 

「AiLARA 『ナジャ』と『アイララ』の半世紀」、ぜひまず地元で売れてほしいなあと思っていたら、新宿紀伊國屋書店でそこそこ買われているみたいで、だけど、4階の現代美術の棚だけがどんどん品切れになっちゃうんだって。私がブログで書いたからかな?
2階にも1階にも置いてあります。まだ初回限定の金子國義ポスター付きバージョンです。
Amazonでも販売中です。

 

サイン会とか、いろいろイベントごとがこれからあるみたい。
読んでくださったみなさんの味わいある感想がかなり楽しいです。
モリ・カンテの「イェケ・イェケ」って、そもそも総研の曲だったね、はじめて気づいた。個人的に、テッパンすぎて入れるの忘れてたブラジルの曲があったな…とちょっと悔やんでいる。

 

Jorge Ben "Mas que nada"

Jorge Benは"AFRICA BRAZIL"というアルバムに入ってる"Taj Mahal"も超有名だけんね。
いつだったか、Taj MahalかけていたところにDJ KOJIさんが近寄ってきて、「ベンのギターは、ベースの音を切って、高音をもっと上げたほうがかっこよく聞こえるから、調節して」と教えられた。
最初のうちは「お前がDJなんて100年早い」って何も教えてもらえなかったから、かなり驚いた出来事だった。

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LINE地獄

明日取材だし、ライジングの原稿一日早く書いた。
本の文字量の話と、スマホの話。今年はじめに取材したスマホアプリ開発企業の話がどんどん現実味を帯びているので紹介しています。

 

iPhoneに「おやすみモード」というのがあるのに気が付いて、昨夜から、特定の人以外は、夜は通知が鳴らないように設定した。
そうしたら、朝起きると、LINEの通知が38件とか溜まっていて、いきなり疲れた。


機種変更したときにLINEのアカウントが消失して、「やったー!」と思い、必要な人だけと連絡がつくように切り替えたんだけど、結局、カネがもったいないからLINEの無料通話で電話したいという人や、仕事の連絡をLINEでやっているという人なんかがどんどん現れた。

日常的にやりとりしている人達だし、メールの替わりだからいいんだけど。

 

でも、あの「LINEグループ」っていうのが本当に苦手で。
私、神経質なのかなあ?
数人の会議用のグループに入れられて、確かに、内容は真面目な話をしているんだけど、その通知があまりに頻繁に届くから、いちいちものすごくイライラしてきちゃうんだよ。
なんだか、時間の切れ目やケジメがなくなった感じに疲れるというか。

ひょっとしたら、男って、女の無駄話をこんな気分で聞いているんじゃないだろうかと思ったりとか。

 

それで、「LINEは勘弁してほしい」ってぶうぶう言ったんだけど、木蘭さんはフェイスブックもやってないし、他に一斉にみんなと情報共有できる手段がないから、頼むと言われてしまうし。
そんなに情報共有しなくていいんじゃない?
もういいよ、今度会った時で……って感じなんだけど、だめ? ぶうぶう。

便利さと効率の良さがめんどくさくてたまらない。ぶうぶう。

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未来と過去の…

普段ドラマなんて見ないのに、ふわっと横になりながらなんとなくテレビをつけたら『限界団地』という深夜ドラマをやっていて、佐野史郎が「冬彦さん」以来の超絶な怖さを発揮しているもんだから、つい最後まで見てしまった。
あの能面のような顔はすごい才能だと思う。

 

アイララ本、Amazon経由の発送にずいぶん時間がかかっていたみたいだ。読んだ人の感想がとても楽しいです。小林先生も買っていただいて本当にありがたいです。

 

角川清子さんのブログで、アイララ本・番外編のような写真が公開されていた。写真をよく見たら、カバー絵が壁にかかっていて、やっぱりあの絵で正解だったと改めて思った。

新宿を知らない、その時代を知らない人にも楽しんでもらえる本にしようと努力したけど、うまくいっているかなあ、どうだろう…。

 

四谷シモンさんも紹介して下さっていて嬉しかった。

巻頭のカラー口絵に、四谷シモンさんの初期の名作人形「未来と過去のイヴ」シリーズの一体を掲載したのだけど、あまりにスケジュールがきつきつで、なかなか時間がとれず、結局、入稿する日の朝に撮影したものだ。

全部で12体あると聞いているのだけど、かつてシモンドールの写真集を撮っている篠山紀信さんが「僕も持っているけど、沢渡朔さんの持っている子が一番顔がいいから」と教えて下さった。


本に掲載したのは正面右からの写真なんだけど、逆側から撮ってみた写真は、まるで「男性」だったみたい。シモンさんが女装している写真と見比べてみたら、やっぱりシモンドールは、シモンさんご自身なんだなとつくづく思った。

 

昔、あの人形にタモリさんが扮したコント、テレビでやってたよ。
本を書くにあたってビデオで見たんだけど、今のお笑いには全然ない感じの超濃厚な面白さ。トークあり、コントあり、歌あり、ダンスあり、マジな芝居あり、バラエティ番組ってこんなに密度が濃くて全力だったんだな。

 


四谷シモンさん(左)と「未来と過去のイヴ」に扮したタモリさん(右)

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自己慰撫問題

日中、出歩いて帰宅すると、それだけで身体が自己慰撫一回り小さくなってるような気がするぐらい消耗する。
午後イチで、休暇に入って誰もいない出版社の編集部へ行って、スカイプのテレビ電話機能を使った取材。先月、別の仕事で、編集者がスカイプを駆使して北海道の方と繋いでくれたインタビューがうまくいったので、真似してみた。

 

ここのところ、ネトウヨを卒業した方の取材を続けているのだけど、そのお話を聞いていると、つくづく
「幅広く本を読んでいるかどうか」
「自分とは感覚の違う人とも話せる共同体があるかどうか」
ということが本当に重要なんだなと感じる。どちらもその人の感性の柔軟さに関わっていることのように思う。そもそも、

 

本を読めない→思考力がない→説明されても理解できない。

 

そうなると、空気で動かされてしまう、ブームに乗ってしまう、熱に浮かされてしまうという危険な悪循環にはまる。で、

 

誰かがバキッと解説して論破されそうになると…→思考力のなさによって抱えていた自己矛盾が露呈しそうになり…→自己崩壊の危機に直面するので…
無視して自己慰撫できる信仰心にすがるしかない!

 

というモードに突入してしまう。

この自己矛盾にぶち当たった時が、一番変化できて成長できる時なんだろうけど、考える前にまず「直視したくない!」というモードに入ってしまう硬直した脆さ。

いまの社会のままでは、自己慰撫に堕していく人がこれからもどんどん増えていくんだろうと改めて感じた。

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